2023年(令和5年) 11月18日(土)付紙面より
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地元・遊佐町産の食材をふんだんに活用し、遊佐高校(佐藤りか校長、生徒63人)の3年生9人が総菜パン2種を考案。16日昼、同町北目の手作りパン石窯工房「ブーランジェリーNAO」(野里常直美店長)で販売活動を展開し、町民らでにぎわった。
同校の選択授業で地域デザインを専攻した生徒たちが、同店とコラボレーションし初めて企画。考案したのは遊佐産メンマとパプリカ、ひき肉やレタスなどを切れ込みを入れた厚切り食パンに詰めた「野菜ギュッとーすと」、国産豚肉100%のソーセージにこだわりのチリソースをかけた「まるでタコス!パン」の2種類。生徒たちは夏休みから取り組み、同店の協力で改良を繰り返して完成させ、この日各20個を限定販売した。
9人は同店向かいのログハウスに特設ブースを設営。開店と同時に町民らが次々と訪れ、パンを買い求めていた。生徒たちは緊張しながらも笑顔で「いらっしゃいませ」「ぜひ味の感想をお聞かせください」と買い物客らに話し掛けていた。
野里常店長は「生徒から伝えられたイメージに寄り添って一緒に制作した。使いたい具材など、高校生ならではの斬新な発想もあった。この経験を将来に生かせるよう頑張って」と。「野菜ギュッとーすと」を考案した遠田苺華(まいか)さん(18)は「遊佐の名産を使って、高齢の人でもこぼさずに食べやすいパンを作りたいと思って考えた。食べた人に食材の良さが伝えられたらうれしい」と話した。