2023年(令和5年) 11月24日(金)付紙面より
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酒田市の宮野浦保育園(河村千穂園長、園児57人)の園児たちが収穫したサツマイモを販売する「さつまいもマルシェ」が17日、酒田市役所で開かれ、年長園児たちが売り子として市民と交流した。
同園では今年、園児の食育活動を目的に同市宮野浦のサツマイモ生産者「サンサンファーム」を運営する阿部一幸さんの協力で、200平方メートルの畑でサツマイモを栽培。園児たちは阿部さんや先生たちから教わりながら苗植えや草むしりを頑張り、先月計約400キロのサツマイモを収穫。宮野浦産のサツマイモを多くの人に知ってほしいと、収穫したサツマイモを市役所1階の交流サロンで販売することにした。
この日は年長園児6人が参加。園児たちは市役所を訪れた市民らに向かって「どうぞ」と元気よく声を掛けながら、試食用のサツマイモや用意した折り紙などを手渡し。受け取った市民らは園児のかわいらしい姿に笑顔でサツマイモを買い求めていた。
サンサンファームの阿部さんは「農業体験に関わったのは初めて。子どもたちの体験を通して、自分も『食育』について考えるきっかけになった」、売り子を体験した佐藤瑠依(るい)君(6)は「芋掘りを頑張ったのでみんなに買ってもらえてうれしい」とそれぞれ話していた。
準備した100袋のサツマイモは飛ぶように売れ、約30分で完売。河村園長は「昨年まで園内の小さな畑で実施していたが、広い畑を使わせてもらったことで子どもたちが伸び伸びと苗植えや芋掘りに取り組んでいた。いい経験になったと思う」と話していた。同園によると、販売収益は絵本の購入や遠足の費用に充てるという。