2025年1月7日 火曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2023年(令和5年) 11月28日(火)付紙面より

ツイート

上質で軽やかなファッション 松ケ岡開墾場シルクミライ館 服飾ブランド「matohu」展示会

 日本の歴史や伝統技術に着目し服作りを行っている服飾ブランド「matohu」(まとう)の2024年春夏コレクション「命の糸」特別展示会が鶴岡市の松ケ岡開墾場「シルクミライ館」で開かれている。鶴岡シルクとコラボし手掛けた、上質で軽やかなファッションアイテムが並んでいる。25日には同館でmatohuのデザイナー2人がトークイベントを行い、鶴岡の絹産業への思いや今回の新作にまつわるエピソードを語った。

 matohuはファッションデザイナーの堀畑裕之さんと関口真希子さんが09年に設立。2人で現地を訪ね、実際に歴史や風土に触れて制作を行っている。

 布の原点である糸に立ち返ろうと、今年春から数回にわたって鶴岡を訪れ養蚕、製糸、染織など絹産業の一連の行程に触れた。蚕の命から生まれるシルクを「命の糸」と表現し、鶴岡シルクとのコラボ作品を発表。企画展を東京や大阪、名古屋などで開き、鶴岡を最終開催地に選んだ。

 25日のトークイベントには市内外から約30人が集まった。堀畑さんと関口さんは鶴岡のシルク産業の伝統などに触れ、心に刻まれたことをロードムービーを通して紹介。堀畑さんは「繭から糸ができるまでの行程を初めて見た時は衝撃を受けた。命を頂くありがたさを再認識しなければと感じた」、関口さんは「養蚕から染織まで全ての行程を一つの土地で行っている所は日本では鶴岡しか残っていない。デザイナーにできることでこの伝統をいつまでも守っていきたい」とそれぞれ語った。

 展示は30日(木)まで。時間は午前9時―午後4時。水曜定休。

鶴岡シルクとコラボした2024年春夏コレクション「命の糸」のアイテム
鶴岡シルクとコラボした2024年春夏コレクション「命の糸」のアイテム

関口さんと堀畑さんによるトークショー。命を頂くありがたさ、伝統をつないでいく志を共有した
関口さんと堀畑さんによるトークショー。命を頂くありがたさ、伝統をつないでいく志を共有した



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field