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荘内日報ニュース


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2023年(令和5年) 12月26日(火)付紙面より

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「辰歳御縁年」迎える準備 善寳寺 すす払い

 鶴岡市下川の善寳寺(水口道雄住職)で25日、年末恒例の「すす払い」が行われ、僧侶たちが長い笹(ささ)ほうきで本堂祈祷(きとう)場の天井や梁(はり)などにたまったちりを払い、新年に備えた。

 僧侶職員と修行僧を合わせ約20人は午前8時から本堂で朝礼を終えると、墨染めの衣から紺色の作務衣(さむえ)に着替え、頭に白い手拭いを巻いて、マスクを着けると再び本堂に集合。長さ2間(約3・6メートル)の竹竿の先に笹を取り付けた笹ほうきを手に、天井や梁、須弥壇(しゅみだん)前の天蓋(てんがい)、山号額などをはたいてちりやほこりを落とし、掃き清めた。

 広報担当の篠崎英治さん(42)は「来年は12年に一度の辰歳(たつどし)御縁年。龍神様をきれいな本堂でお迎えできるよう心を込めて掃き清めた」と話した。同寺では、コロナ禍が落ち着いたこともあり、正月三が日は6万人程度の初詣客を見込む。

 善寳寺では大みそか午後10時半から元日午前0時までの「除夜の鐘つき」(先着108打)があり、事前予約を受け付けている。また、大みそかの夜と、1―3日の夜には五重塔のライトアップが行われる。

 除夜の鐘つきなどの予約、問い合わせは同寺=電0235(33)3303=へ。

「笹ほうき」で天井や梁などのちりを払う善寳寺の僧侶ら
「笹ほうき」で天井や梁などのちりを払う善寳寺の僧侶ら


2023年(令和5年) 12月26日(火)付紙面より

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“好き者”ターゲットに全国区 湯殿山スキー場 「R天国」魅力語り合う

 「R天国」として親しまれる鶴岡市田麦俣の湯殿山スキー場で24日、同スキー場のスノーパークデザイナーの丸山淳さん(49)とスノーボード雑誌DIGGIN,MAGAZINE編集長の小林大吾さん(47)によるトークイベントが開かれた。全国から注目を集める同スキー場の魅力やコース作りの裏側などについて語られた。

 湯殿山スキー場は、ゲレンデ各所の壁面にハーフパイプの片側をイメージしたR(Radius、英語で半径の意味)形状の造形物を数多く設置している。スキー場にR形状の造形があるのは全国的に珍しく、スノーボーダーの中で話題になっているという。

 丸山さんは東京都出身。19歳の時にスノーボードを始め、選手活動と並行してスノーパークデザイナーとしての技術を磨いた。妻の地元の同市に移住し、6年前に同スキー場でR形状の造形を始めた。小林さんとはこれまでの活動で出会い、今回の対談が実現した。

 トークイベントは同スキー場を運営する月山あさひ振興公社湯殿山事業所と鶴岡市の共催。一般や市内の観光関係者など約40人が参加した。R形状の造形について丸山さんは「コースを整備する際に合わせて作っている。基本的に4時間で終わるが、雪が多いと5、6時間かかることもある。毎日雪のコンディションが変わり神経を使うが、やりがいがあって楽しい」と語った。小林さんは同スキー場の魅力について「雪が豊富なことや、人工的ではない自然な地形を有していること、職人の丸山さんがいることなど奇跡的な偶然の集合体だと感じる。全国の好き者をターゲットに絞ればさらに認知度は広まる」と語った。

 イベントではこのほか、R形状を造形する重機の見学なども行われた。

湯殿山スキー場の魅力などについて語り合う丸山さん(左)と小林さん
湯殿山スキー場の魅力などについて語り合う丸山さん(左)と小林さん

湯殿山スキー場の壁面に設置されている“R”。コースを立体的に楽しむことができる=同スキー場提供
湯殿山スキー場の壁面に設置されている“R”。コースを立体的に楽しむことができる=同スキー場提供


2023年(令和5年) 12月26日(火)付紙面より

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WINTER CUP 2023 羽黒 2年連続初戦突破 全国高校バスケ 佐賀北を下す 互いに鼓舞 後半勝利呼ぶ

 高校バスケットボールのウインター杯1回戦が行われた。男子の羽黒(6年連続7回目出場)は佐賀北(佐賀、3年連続14回目出場)と対戦し75―65で勝利した。2勝し全国16強となった昨年に続き、2年連続の初戦突破となった。25日は2回戦で明徳義塾(高知)と対戦。

 ハラハラさせられたのはハーフタイムまで。羽黒が順当に勝ち上がった。それでも「試合の入りが悪かった。良くないです」と三浦主将はしきりに反省した。昨年の初戦(対四日市メリノール学院)も1、2年生だけの相手に手を焼き、延長戦の末にようやく勝った。「今年はスタートからエンジン全開」がチームの腹づもりだったが、逆に緊張を招き、足が重かった。相手の体を張ったマークにミスを連発。第1Q(クオーター=10分制)の出だしからリードを許し、第2Qでは一時12―25とダブルスコア以上引き離された。

 だがハーフタイムで齋藤仁監督(50)から「浮足立っているぞ。マークをしっかり。リバウンドも確実に」と活を入れられ目が覚めた。第3Q序盤で37―36で逆転すると、あとはリードを保ち、逃げ切った。

 強い決意で大会に臨んでいるのが今井(酒田四中出身)だ。昨年は初戦先発に名を連ねながら途中で負傷退場、不完全燃焼のまま終わった。そして今夏の全国総体(札幌)はまさかの初戦(対鳥取城北)敗退。「自分が確実に3ポイントシュート(3P)を決めていたら勝てた内容だった」と失意のまま引退を申し出ようとした。だが三浦主将、エース小川、さらに佐々木ら他の3年生から「ここで諦めてどうするんだ。一緒に最後までやろう」と慰留され、気持ちを切り替えた。この日は劣勢の前半に3Pを決め、流れを変える役割を果たし、逆転すると「これからだ。行くぞ」とコートに響く大声でチームメートを鼓舞した。「タイプじゃないのに、思わず大声出していましたね」と照れたが、3年間の集大成の戦いに燃えている。

 大会全体の注目選手であるU19日本代表・小川はマークがきつかったが「県大会からそうだったし、自分中心にならず、他の選手を生かすことを考えたい」と2メートル06のナイジェリア人留学生を擁す明徳義塾戦に目を向けた。(富樫嘉美)

 ▽1回戦
羽黒75(12―20)65佐賀北
   (21―16)
   (19―11)
   (23―18)

相手の徹底マークに対抗した三浦主将(右)
相手の徹底マークに対抗した三浦主将(右)

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2023年(令和5年) 12月26日(火)付紙面より

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みんなでもちつき「鏡餅づくり」 子育て世代親子と地域住民が交流深める 鶴岡市長沼

 子育て世代の子どもと保護者、地域住民が昔ながらの木のきねと臼を使って餅つきを楽しみながら交流するイベント「みんなでもちつき鏡餅づくり」が23日、鶴岡市長沼の自由来館施設「長沼ともにひろば」で行われた。

 庄内2市3町の子育て団体や自治体などでつくる庄内地域子育て応援協議会(事務局・県庄内総合支庁)の主催で開催した。子育て世代が抱える孤立感や負担感の軽減を図る世代間ふれあい促進事業の一環。同協議会の委託を受けたNPO法人「明日のたね」(丹治亜香音代表理事)が実施団体となり、長沼地区の高齢者やボランティアスタッフなどが協力した。

 イベントには鶴岡市、酒田市、三川町などから約50人の親子や主婦が参加。初めに丹治代表理事などスタッフが「蒸したもち米を熱いうちにつくことで、おいしい餅になる」と説明した。

 続いて参加者が蒸しあがったばかりの餅で鏡餅作りに挑戦。手で餅をちぎり丸めた後、大小2つを重ねて鏡餅にした。

 その後、木の臼ときねを使って餅つきにも挑戦。子どもたちは保護者やボランティアスタッフに手伝ってもらいながら、臼の中の餅めがけて思い切りきねを振り下ろしていた。

 両親と一緒に参加した青木一馬君(10)=朝三小4年=は「つく前のもち米を食べたら、いつも食べるお米より甘く感じた。きねはとても重くて振り下ろすのが大変だったけど、餅つきは楽しかった」と話していた。餅つきの後、長沼地区の高齢者が作った雑煮が振舞われ、参加者は楽しく交流しながらひと足早い正月気分を味わった。

保護者やスタッフに手伝ってもらいながら、子どもたちが餅つきを楽しんだ
保護者やスタッフに手伝ってもらいながら、子どもたちが餅つきを楽しんだ



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