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荘内日報ニュース


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2023年(令和5年) 4月21日(金)付紙面より

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新規就農者の定住サポート 鶴岡市渡前地区と農経育成学校シーズ 不安解消手助け協力協定

 鶴岡市の渡前地区自治振興会(近藤直志会長)と市立農業経営者育成学校・SEADS(シーズ、百瀬清昭校長)は20日、新しく農業を始める人たちの定住をサポートする協力協定を結んだ。渡前地区にSEADS第1期生の佐藤直樹さん(51)が空き家を借りて養鶏をスタートしたことがきっかけとなった。協力協定は▽農業の担い手確保▽空き家の有効活用▽地域の人口減少対策―の3つの柱を進めることが狙い。関係者は「就農の定住モデルとして他の地域に波及させていきたい」と期待を込めている。

 大学と社会人生活を含め30年住み慣れた大阪からUターンした佐藤さん(鶴岡市出身)は4年前に農業をするためSEADSに入校。住まいや農地物件を探して渡前地区の宝徳集落(29軒)で養鶏を始めた。今は200羽のニワトリを飼って卵を出荷し軌道に乗せている。

 協力協定は、佐藤さんを宝徳集落で迎え入れ新規就農者の定住と地域の活性化に結び付いているパイオニアとして他の地域に広げていこうと双方の思いが一致。この日、渡前地区活動センターで行われた調印式で近藤会長と百瀬校長が協定書を交わした。近藤会長(70)は「農家の高齢化や後継者不足、離農が増えている中、地域に定住して農業を始めた佐藤さんは明るい希望でもある。協定で双方の情報交換を密にしながら一人でも多くの新規就農者の定住化を進めたい」と話した。

 百瀬校長(70)は「SEADSに入校した生徒には『どこに住んで、どんな農地で営むか』というニーズが多い。専門知識と技術を学ぶだけでなく、そうした面を懇切丁寧にサポートすることも大切な要素」と語った。

 佐藤さんは「私もそうだが、新たに農業を目指す人は『不安の解消』と『安心感』を求めていると思う。宝徳集落の人たちには温かく迎え入れてもらい感謝の気持ちでいっぱい。将来はニワトリの数を倍にするほか農家民宿をしたいと考えている。障害者だけでなく子どもからお年寄りを対象に収穫体験する『農福連携』にも取り組んでいきたい」と青写真を紹介した。今でも定期的にSEADSに顔を出しているという佐藤さんは「就農定住の第1号として相談に乗ったり、私の経験談を伝えるなどして少しでも就農を考えている人たちの役に立ちたい」と話した。

協力協定を結んだ関係者。佐藤さん(前列中央)と協定書を持つ左が百瀬校長、右は近藤会長
協力協定を結んだ関係者。佐藤さん(前列中央)と協定書を持つ左が百瀬校長、右は近藤会長


2023年(令和5年) 4月21日(金)付紙面より

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週1回フルタイムで就業体験 遊佐高「デュアル実践」参加2年生決意

 遊佐高校(佐藤りか校長)の2年生が遊佐町内の事業所で行う長期就業体験プログラム「デュアル実践」の開講式が19日、同校で行われた。今年8月末まで週1回、フルタイムでインターンを体験する生徒は「コミュニケーション力の向上を図りたい」「物おじせずにできることを積極的にやりたい」とそれぞれ決意を述べた。

 同プログラムは地元定着促進、地域の将来を担う人材育成などを狙いに同校が2016年度、県教育委員会、町、町商工会などの協力で県内他校に先駆け導入。通常の就業体験は2―5日間程度だが、同プログラムは夏季休業中を除く4月下旬から8月下旬まで、毎週水曜に午前9時から午後5時までフルタイムで体験する。本年度は2年生のうち地域共生系列を選択する15人が8月30日まで計12回にわたって町内15事業所で実施する。

 開講式には生徒と教職員、受け入れ事業所の代表ら約40人が出席。プログラム運営委員長を務める高橋冠治同窓会長が「まずはあいさつを大切にし、頑張ってほしい。9月の発表会を楽しみにしている」、佐藤校長が「この体験は何物にも代えられない自らの財産。さまざまなことに挑戦し自分の可能性を見つけてほしい」とあいさつした。生徒たちは「将来は農業系の職業に就きたいと考えており、作物の育て方を学びたい」「明るい接客を心掛けたい」「体験を通して成長したい」などと決意を述べた。引き続き「ワクワクトークタイム」と称し、受け入れ事業所の代表と生徒たちが7班に分かれ、車座になって「体験で楽しみにしていること」「大切にしていること」をテーマに意見を交わした。

 生徒たちは今月26日からそれぞれの職場に“出勤”。9月29日(金)に発表会を開催し、学びの成果を披露する。

車座になって意見を交わす受け入れ事業所代表と生徒たち
車座になって意見を交わす受け入れ事業所代表と生徒たち


2023年(令和5年) 4月21日(金)付紙面より

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4年ぶり湯田川孟宗直売 26日からスタート

 4年ぶりに湯田川孟宗(もうそう)を直売―。鶴岡市湯田川にあるJA鶴岡の施設で26日(水)から、特産の「湯田川孟宗」の一般への直売が始まる。新型コロナウイルスの影響で、ここ3年間は取りやめていた。早朝に掘った孟宗を集荷する施設でそのまま販売するスタイルで、例年、掘りたてを求めて地元のほか県内外から大勢の人が訪れている。販売開始からしばらくは量が少なめとなりそうで、同JAは「先着順で品切れ次第当日の販売は終了となり、理解をお願いしたい」と話している。

 湯田川地区は粘土質の赤土が孟宗の栽培に適している上、生産者のきめ細かな管理によって軟らかくえぐみの少ない良質の孟宗が収穫でき、名産地として県内外に知られている。直売所はJA鶴岡の湯田川孟宗部会(佐藤久男部会長)が毎年、旬を迎える時期に開設している。

 新鮮さを売りに朝掘りにこだわって出荷し、毎年、内陸地方や仙台方面など県外からも「湯田川孟宗ファン」が購入に訪れ、長い行列ができる。

 今季は例年より5日程度早い今月24日から集荷を開始する。収穫量は平年よりやや少ない7―8トン程度を見込む。湯田川孟宗は豊作の表年とそうでない裏年が繰り返されていて、昨年は表年で約17トンの収穫があった。今年は裏年に当たるという。

 直売所は5月下旬ごろまで毎日午前7時半から販売開始で、午前6時半から整理券を配布する。その日の出荷分がなくなり次第終了する。出荷のピークは5月上旬の見込み。


2023年(令和5年) 4月21日(金)付紙面より

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神楽橋― 十三軒町線 一方通行を解除 6月14日午前10時から 鶴岡

 鶴岡市は20日、同市本町二丁目の南銀座通りと一日市通りを結ぶ市道神楽橋十三軒町線の一方通行を、6月14日(水)午前10時に解除すると発表した。延長120メートル区間の市道が約半世紀ぶりに車両の対面通行に移行する。

 中心商店街の活性化や中心市街地のアクセス向上などを目的にした、市の中心市街地交通規制解除事業の一環で、2016年3月のみゆき通り、昨年6月の南銀座通りに続く規制解除となる。周辺の市道とともに1974(昭和49)年に東から西への一方通行となっていた。

 神楽橋十三軒町線については、15年度以降に道路拡幅に伴う用地取得や物件の移転補償などを進め、昨年度に東西両端の交差点改良、拡幅改良工事を行っていた。対面通行への切り替えに伴い、道路の幅は従前の7・4メートル(車道6・4メートル)から改良後は13・75メートル(車道8・25メートル)に広がり、両端の交差点には右折レーンを設置した。併せて、拡幅した北側には新たに幅2・5メートルの歩道が設けられた。拡幅改良に伴う全体事業費は2億8900万円。

 一方、内川沿いの一方通行路線についても市が関連工事を継続して進めており、川端通りは25年春、一日市通りは28年春の規制解除を目標にしている。

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