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荘内日報ニュース


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2023年(令和5年) 6月11日(日)付紙面より

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互いの文化や生活 理解深める ポーランド・アダム大と公益大オンライン交流 イメージ相違に笑い ユニーク質問和やかに テーマに沿い意見交換

 ポーランド共和国で日本語を学ぶ学生と、東北公益文科大学(酒田市、神田直弥学長)の学生による交流会が7日、オンラインで行われ、学生たちが互いの国の文化や生活などについて理解を深め合った。公益大とポーランドの大学との交流は初めて。

 この日は公益大から玉井雅隆教授(国際関係論など)の専門演習(ゼミ)を受講する3、4年生計18人と、ポーランド・ポズナン市にあるアダム・ミツキェヴィチ大学で日本語を学んでいる学生が参加。先月に両校の学生がテーマを伝え合い、その中から選択したテーマについて今回プレゼンテーションを行った。

 アダム大は「観光地」「料理」「ポーランド人が使っている日本語」などをテーマに6グループが発表。ドラゴン伝説が伝わるポーランドの古都・クラクフや、ロールキャベツに似ている伝統料理「ゴウォンプカ」など、同国の魅力について紹介したほか、「日本と聞いてイメージするもの」などについて地域住民にアンケート調査した結果を報告。白米にイチゴソースをかけて食べる文化があることについて、公益大生から「本当においしいですか?」と質問が飛ぶと、アダム大生から「ポーランドでも好みが分かれます」との答えに笑いが起こった。

 公益大はリクエストのあった「米軍基地」「日本の男女平等」「若者の結婚観」「山形県の祭り」などをテーマに7グループがプレゼンテーションし、アダム大生からは「卒業論文で日本の男女平等について書いているので、プレゼンテーションの内容を参考にさせてほしい」といった意見のほか、「日本で今聞かれているビジュアル系バンドについて教えてほしい」「若い人たちは日本の70年代音楽は聞きますか」といったユニークな質問も飛び、有意義な交流会となった。

公益大とアダム大の学生がオンラインで交流
公益大とアダム大の学生がオンラインで交流


2023年(令和5年) 6月11日(日)付紙面より

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最高賞の土門拳杯に佐藤さん(酒田市宮海) 全酒田写真連盟写真コンテスト 入賞作品は14日まで記念館展示

 写真愛好者連合組織「全酒田写真連盟」(斎藤和男会長)主催の写真コンテストで、最高賞の土門拳杯に佐藤善友さん(56)=酒田市宮海、酒田フォトクラブ彩=の「うたかた」が選ばれた。佐藤さんの作品をはじめ入賞作品は現在、同市の土門拳記念館に展示されている。

 市内の写真愛好団体と個人で組織する同写真連盟が、写真界に偉大な足跡を残した同市出身の写真家・故土門拳さん(市名誉市民、1909―90年)を顕彰するとともに、写真を通じた文化・芸術の振興を目的に毎年この時期に開催している。初開催に当たって土門さんから自らを冠した「土門拳杯」の寄贈を受けた。

 50回の節目となった今コンテストでは、コロナ禍の中でも撮影をし続けた意欲ある21人から計58点が出品され、さかた文化財団学芸担当理事で、土門さんに師事した写真家の藤森武さんが審査。土門拳杯1点、特選2点、入選10点の入賞作品計13点が決まった。

 最高賞を受けた佐藤さんの作品は、笑顔でシャボン玉を追いかける少女を撮影した一枚。シャボン玉の鮮やかな輝き、少女の表情が絶妙。選評の中で藤森さんは「両手のひらでシャボン玉を取ろうとする女の子の表情がかわいい。シャボン玉を作った人が写っていないのも成功している。冬日の逆光で『春近し』を感じさせる」とコメントしている。土門拳記念館での展示は14日(水)まで。

 佐藤さん以外の入賞者は次の通り。(敬称略、かっこ内は所属団体)

 ◇特選=上野雄三(朋友)池田巳喜雄(若浜ピントクラブ)

 ◇入選=斎藤和男(酒田フォトクラブ彩)後藤義武(個人)佐藤橿(同)齋藤哲子(酒田フォトクラブ彩)茂木美千子(写美)山本孝子(同)根上和志(同)三浦民雄(同)川俣定一(酒田フォトクラブ彩)佐藤武昭(個人)

土門拳杯を受けた佐藤さんの「うたかた」
土門拳杯を受けた佐藤さんの「うたかた」


2023年(令和5年) 6月11日(日)付紙面より

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夏へ 湧水に注目 里の名水・やまがた百選PR 県内の湧水巡り楽しんで

 県内で地域の人たちに育まれてきた良質な水質と水量をたたえている湧水。県は「里の名水・やまがた百選」として県内外に広くPRしている。庄内からは昨年度4カ所を認定、計25カ所となった。これから暑い夏を迎え、清々しい湧水に注目が集まりそうだ。

 「里の名水・やまがた百選」は、2015年度に設けた。良好な水質と水量があり、多くの人たちに親しまれていることが基準。15年度の13カ所を皮切りに16年度10カ所、17年度10カ所、18年度11カ所、19年度9カ所、20年度7カ所、21年度6カ所、22年度5カ所の合わせて71カ所を有識者7人による選考委員会が選定した。

 県水大気環境課は「湧水地として選定された県内71カ所を紹介した冊子を2000部作成し県内各市町村に配布した。県のホームページからダウンロードできるので湧水巡りを楽しんでもらえれば」と話す。

 庄内で昨年度追加されたのは▽岩清水(鶴岡市湯田川)▽お不動様の清水(鶴岡市加茂)▽地蔵清水(鶴岡市砂川)▽瑠璃の水(酒田市總光寺沢)。このうち地蔵信仰が厚い鶴岡市砂川地区の地蔵堂にある「地蔵清水」は、苔むした岩の下から湧き出ている。約40年前、この地で地蔵様が発見され地元有志が1988年に地蔵堂を建立。お堂の中に地蔵様を祭った。辺りは木々に囲まれた清々しい環境で、訪れた人たちが湧き出た水に親しんでいる。

 加茂地区の新屋敷にある「お不動様の清水」は、かつて街道の休憩所として旅人が清水でのどを潤していたと伝えられる。地区ではお盆の3日間、夜明け前にこの清水をくんで仏前に供える風習があり、今でも続けられている。

 「令和四年度里の名水・やまがた百選」の冊子は、フルカラー77ページ。村山25、最上10、置賜11、庄内25カ所の湧水地の写真とマップを付けて分かりやすく紹介している。「里の名水やまがた百選」とネット検索すると画面に表示される。一部動画も配信している。

鶴岡市加茂地区にある「お不動様の清水」の全景
鶴岡市加茂地区にある「お不動様の清水」の全景


2023年(令和5年) 6月11日(日)付紙面より

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身近なもので造形遊び 矢生さん「教えない教育も大事」 放課後クラブ指導者ら研修

 絵本作家で、こども環境デザイン研究所(埼玉県越谷市)の矢生秀仁(やおいひでひと)所長(39)を講師に招いた「庄内地区放課後子ども総合プラン指導者研修会」が9日、三川町の子育て交流施設テオトルで開かれた。

 放課後に子どもたちを受け入れて活動を進めている関係者を対象に、育成支援に必要な専門知識と技術について研修してもらおうと県教育委員会が企画した。

 この日は庄内各市町の放課後児童クラブのスタッフや保育園の保育士ら合わせて約150人が参加。「子どもの遊びと環境づくり?わたしたちにできること」をテーマに、身近なものを使って簡単にできる造形遊びについて学んだ。

 矢生所長は新聞紙を丸めて「恐竜」や「かご」「帽子」などの造形物を作る楽しさを伝えたほか、参加者からの「子どもたちが楽しく活動できているか気にしている」「保護者が求める放課後活動とは、と日頃考えている」といった質問にも丁寧に答えた。

 矢生所長は「教えない教育も大事なこと。『ここが違うんだ』『ここをこうすればいいのか』と子どもたちに考えさせて気付かせることが大切」とアドバイスを送った。

 午後からは矢生所長が「子どもの育ちと学びの環境を考える」と題して講演した。

色紙を使って造形遊びを紹介する矢生所長
色紙を使って造形遊びを紹介する矢生所長


2023年(令和5年) 6月11日(日)付紙面より

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車の解体に熱中 鶴岡 発明クラブの子どもたち

 鶴岡少年少女発明クラブ(新野文俊会長)の「自動車解体体験」が10日、鶴岡市寺田の県自動車販売店リサイクルセンター庄内事業所工場で行われた。

 体験を通して「モノ」の仕組みについて関心を持ってもらおうと同センター庄内事業所の協力を得て企画した。

 この日は鶴岡と三川少年少女発明クラブに通う小学3年生から中学3年まで合わせて28人が参加。工具を使って廃車となった軽自動車4台の解体に取り組んだ。

 子どもたちはドライバーやレンチを巧みに使いこなしながら「外れた」と楽しそう。バンパー、ヘッドライト、テールライト、ハンドルなどを次々と取り外した。

 参加した三川町押切小の小泉峻一君(5年)は「とても楽しい。車の部品がどんなふうに付いているか勉強になった」と熱心に作業を進めていた。

 発明クラブのスタッフは「工具の使い方を学ぶことも大切な活動の一つ。これまで取り外した車のワイパーで水槽洗いに再利用した子もいた。体験を通して子どもたちの豊かな想像力を育みたい」と話していた。

軽自動車の解体に取り組む発明クラブの小学生
軽自動車の解体に取り組む発明クラブの小学生



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