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荘内日報ニュース


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2023年(令和5年) 6月18日(日)付紙面より

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豊かな自分らしい暮らし提供 酒田・山居倉庫エリア TOCHiTO トチト 移住者向け住宅お披露目 入居ほぼ完了 交流拠点期待高まる

 酒田市千石町一丁目の旧消防本署跡地を活用した移住者向け住宅・地域交流拠点形成事業「TOCHiTO(トチト)プロジェクト」で、住宅への入居がほぼ完了したことを受けて17日、現地で式典が行われた。国指定史跡・山居倉庫、新井田川を挟み対岸にある「酒田商業高校跡地」とともに、市は「山居倉庫周辺エリア」と位置付けており、これらの交流拠点としてトチトへの期待は高まる。

 安心して生き生きと暮らせる街づくりを進めるとともに、地域に溶け込んだ移住者から街づくりに参加してもらうことで生きがいを感じてもらうことを目的にした市の「生涯活躍のまち構想」に基づき、移住希望者への情報発信などを行う業務委託契約を結ぶ生活クラブ事業連合生活協同組合連合会(東京都、村上彰一会長理事)、東北公益文科大学(酒田市、神田直弥学長)と連携して拠点整備の検討を開始した。

 2019年3月には「生涯活躍のまち基本計画」を策定。計画では(1)安心、快適な移住の実現(2)地域にスムーズに溶け込む多様な学び、体験、交流(3)それぞれの自己実現を伴う豊かな自分らしい定住―の3つの段階を設け、「自分らしい暮らし」を創造するプログラムを提供する。計画を推進するための用地として市は本署跡地とした上で、事業を行う民間事業者を公募。仮設機材工業(同市こがね町一丁目、西村修社長)、NPO法人・パートナーシップオフィス(同市大町、理事長・西村社長)、合同会社とびしま(同市飛島、本間当代表社員)の事業グループ(代表事業者・西村社長)が選ばれた。

 市と事業グループは21年 12月、「移住者向け住宅・地域交流拠点形成事業」の基本協定を締結。22年春に1K―2LDKの賃貸住宅18室で構成する軽量鉄骨造3階建て居住棟、木造2階建て交流棟の建設に着手し今春までに竣工(しゅんこう)。大型連休前後から主に首都圏在住者が移住し早速、新たな生活をスタートさせている。

 式典は交流棟1階で行われ、関係者約100人が出席。事業者を代表して西村社長が「ようやくお披露目することができ、これまでの皆さんの支援に感謝。事業自体はこれからがスタート。心から『移住して良かった』と思ってもらえるよう、一緒になって楽しい企画・活動・事業を展開していきたい」とあいさつ。丸山至酒田市長、時田博機遊佐町長、村上会長理事らが祝辞を述べた。入居者、交流棟2階貸しオフィスに入る事業者の代表がそれぞれ自己紹介した。

 終了後は希望者を対象に居住棟・交流棟の内覧会も行われた。事業グループは今後、運営団体となって施設の維持・管理・メンテナンスを行うとともに、地域交流棟に常駐し、移住者の日々の相談に対応、地域社会・地域活動への参画を積極的にサポートしていく。

新たな生活の拠点となる居住棟。写真左後方は山居倉庫
新たな生活の拠点となる居住棟。写真左後方は山居倉庫

1Kタイプの住宅。晴れた日には室内から鳥海山を望むことができる
1Kタイプの住宅。晴れた日には室内から鳥海山を望むことができる


2023年(令和5年) 6月18日(日)付紙面より

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旬のイカとマグロに舌鼓 鶴岡市鼠ケ関 4年ぶり「まつり」バージョンアップ

 鶴岡市鼠ケ関で水揚げされた旬のスルメイカやマグロを味わう「?酒と肴と鼠ケ関?イカ・マグロまつり2023」が17日、同地区の県漁協念珠関支所市場内で開かれた。前身の「イカまつり」がコロナ禍のため中止が続き、4年ぶりにバージョンアップしての開催。県内外から大勢の家族連れなどが足を運び、香ばしい匂いにつられて焼きイカを買ったり、マグロの解体ショーを見学したりと思い思いに休日を楽しんだ。

 旬のイカと近年庄内浜で水揚げ量が増えているマグロを一緒に味わい、同時に庄内の地酒も楽しもうというイベントで、あつみ観光協会鼠ケ関支部が中心となって実行委員会(委員長・佐藤丈典支部長)を組織し開催した。

 イベントは午前10時にスタート。佐藤委員長や来賓のあいさつに続き、温海地域限定販売の日本酒「摩耶山」で乾杯した。会場には地元鮮魚店やすし店、県漁協念珠関支所などがイカの一夜干しをはじめイカ焼きやイカ飯、ネギトロ丼、マグロの切り身など鮮魚が販売され、来場者が長い行列を作った。

 また、東北銘醸(酒田市)と加藤嘉八郎酒造(鶴岡市)、竹の露酒造場(同)の3蔵元9銘柄の日本酒が飲み放題で、各蔵元のブースを回り飲み比べをする人もいた。マグロの解体ショーは佐藤支部長が自ら包丁を持ち、35キロのマグロを切り分けながら「庄内で取れるマグロの約7割は鼠ケ関港で水揚げされる」「海中では時速100キロで泳ぐ」と豆知識を披露した。

 このほかキッチンカーによるアイスクリームや焼き鳥などの販売、念珠関辨天太鼓創成会の演奏などが行われ、来場者たちでにぎわっていた。

鼠ケ関港で水揚げされたマグロの解体ショーが行われ、家族連れが興味深そうに切り分ける様子を見守った
鼠ケ関港で水揚げされたマグロの解体ショーが行われ、家族連れが興味深そうに切り分ける様子を見守った


2023年(令和5年) 6月18日(日)付紙面より

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三川音頭で心一つ 望郷みかわ会 80人余集い交流

 望郷みかわ会の第39回総会・懇親会が10日、都内港区芝の東京グランドホテルで行われた。首都圏在住の三川町出身者ら84人が出席した。約2時間の懇親会で盛り上がりを見せたのが、皆が輪になって踊った三川音頭。来賓出席した阿部誠町長が「ハートフルタウンみかわ」と書かれたハッピを着て、自ら先頭に立って踊り始めた。昨年10月に新型コロナ明けとして、3年ぶりに懇親会が行われたが、その際はコロナ対策に細心の注意がはらわれ、他の人と体の接触が心配される音頭披露はできなかった。「地元でも、皆が一緒になって踊る機会が持てない。この集まりで持てたのはうれしいです。気持ちが一つになれた」。同町長は「もう1回」のアンコールにも応え”快汗”に表情を崩した。

 今年の「菜の花むすめ」5人中の1人、山口裕々さん(22)は東京在住ということもあって出席した。三川音頭にも積極的に加わり、振る舞われた地酒の「イ号彌太右衛門」と「穂のかおり」を観光大使として熱心にPRした。札幌出身だが、慶應義塾大の鶴岡キャンパスで学生時代を送り、今春から都内で社会人となった。夏に再度、庄内に戻る機会があり「赤川の花火大会が楽しみです」と瞳を輝かせていた。

 大瀧実会長は「会員の高齢化、会員数の減少などはあるが、皆さんが笑顔で集まってくれて本当に良かった」とホッとした表情。来年は節目の40回になり「より多くの人が集まれるよう努力したい」と話していた。なお懇親会の前に行われた総会では役員人事や活動の決算報告が行われ、承認された。来賓としては齋藤正志教育長、志田徳久町議会議長らも出席した。(東京支局)

宴会後の記念撮影では皆笑顔
宴会後の記念撮影では皆笑顔

阿部町長が率先するように三川音頭を踊り、菜の花むすめが続いた
阿部町長が率先するように三川音頭を踊り、菜の花むすめが続いた


2023年(令和5年) 6月18日(日)付紙面より

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念願の五重塔も披露 酒田市 水彩画家 遠藤さんが個展

 水彩画家、遠藤文譽さん(80)=酒田市新橋五丁目=のペン彩画作品を集めた展示会が、酒田市千石町二丁目のギャラリー喫茶「ヴィヨン」で開かれている。

 遠藤さんは同市生まれで酒田工業高(現酒田光陵高)、工学院大を卒業後、市内の建築設計会社に勤務。29歳で独立して建築設計事務所を起こした。その後、神奈川県内の建設会社に勤め2011年4月に帰郷。水彩画は同県在住時、水彩画家の五十嵐吉彦さんに師事し始めた。10年前に酒田市芸術文化協会に個人加盟し、同年から市民芸術祭に毎年参加している。

 細部まで丁寧に表現されたペン画に、透き通るような淡さの水彩で色付けするのが作品の特長で、今回は昨年11月の個展以降に制作した作品など計28点を展示。全9点で構成する「羽黒山シリーズ」は、改修工事が進む国宝五重塔、須賀の滝、月山高原など、木立の葉一枚一枚まで細かく描写された作品が並ぶ。得意とする「子猫」「鳥海山」をモチーフにした作品も展示され、訪れた人の目を楽しませている。

 遠藤さんは「五重塔を描きたいと長く思い続け、ようやく実現した。改修工事終了後に再び、題材にしたい」と話した。

 展示は今月30日(金)まで(月曜定休)。

細部まで丁寧に描き込まれた作品を前にした遠藤さん
細部まで丁寧に描き込まれた作品を前にした遠藤さん


2023年(令和5年) 6月18日(日)付紙面より

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豆力士 たくましく愛らしく 東郷小 伝統の相撲大会盛り上がる

 三川町の東郷小学校(海藤陽子校長、児童133人)伝統の相撲大会が17日、同校相撲場で行われた。1年生から6年生の児童がトーナメント戦に挑み、集まった父母や祖父母を楽しませた。

 「心身ともにたくましい子どもを育もう」という同校の伝統行事。例年、1年生の子どもたちが親子で仕上げた「化粧まわし」を身に着けて土俵入りすることが「名物」として知られる。

 大会は男女と学年別のトーナメント戦で行われ、子どもたちは「政キング(本名・政紀)」「佑翔山(同・佑真)」「あいのはな(同・愛彩)」「凛央乃舞(同・凛央)」といったしこ名がアナウンスされると土俵に上がり、力のこもった取組を披露した。

 会場にはビデオを持った父母たちが詰めかけ「ガンバレー」「もう少しだ」と盛んに豆力士に声援を送っていた。

 1年生23人の化粧まわしは親子の校内行事で作ったもので、土俵入りした子どもたちのかわいらしい姿が父母たちの笑顔を誘っていた。

力のこもった取組を披露
力のこもった取組を披露



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