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荘内日報ニュース


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2023年(令和5年) 6月30日(金)付紙面より

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北前かすてら開発 日本遺産推進協が認証 北前船と荒波寄港地パッケージに たんばや製菓 酒田

 カステラやどら焼きで全国展開している菓子製造業「たんばや製菓」(酒田市飛鳥、佐々木利明社長)は、新商品「北前かすてら」を開発、28日から酒田、鶴岡両市の4カ所で販売を開始した。日本遺産「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間?北前船寄港地・船主集落」構成自治体などで組織する「北前船日本遺産推進協議会」の認証を受けており、佐々木社長は「北前船の歴史と文化の普及に貢献し、庄内銘菓として愛される商品にしたい」と話している。

 同社は1982年、都内で創業。本社工場を87年に庄内町に移転、2013年8月には酒田市飛鳥に再移転した。主力のカステラやどら焼きは、国産の小麦と砂糖を使い、鶏卵は地元契約養鶏場から調達。製造プロセスの機械化や技術基盤の高度化に積極的に取り組む一方で、添加物はなるべく使わない製造方法が高く評価され、県外を中心に販路を拡大している。18年度には市が制定する「新田産業奨励賞」を受けた。

 「江戸から明治にかけて『動く総合商社』と称された北前船のたどった歴史の路(みち)をめぐる」をコンセプトに掲げ、約1年の歳月をかけて誕生した同商品は、北海道産の小麦とてんさい含蜜糖(がんみつとう)、庄内産鶏卵を融合させた。「カステラの原材料は砂糖と卵で約7割を占める。味の違いが最も出るのは砂糖の含有量」(佐々木社長)という。しっとりした上品な甘さが特長。

 中身同様にこだわったのがパッケージデザイン。荒波を進む勢いある北前船を全面に、無限に広がる波を模した「青海波(せいがいは)」文様、重量感のある色使いで従来品と差別化を図り、箱の側面には「学びのきっかけになれば」との思いから北前船の寄港地を記載している。

 28日午前は酒田市の国指定史跡「山居倉庫」内の酒田夢の倶楽、午後からは市役所内で行われた市日本遺産推進協議会本年度総会の席上でそれぞれ試食会が行われ、協議会長を務める丸山至市長は「おいしい。ふるさと納税の返礼品としても扱えるのではないか」と。佐々木社長は「酒田、庄内の名物になるものをとの思いで開発した商品。甘さに加え、こくもある逸品に仕上がった」と話した。

 「北前かすてら」は個包装5個入りで、1080円(税込み)。同市の酒田夢の倶楽、JR酒田駅、庄内空港、鶴岡市の庄内観光物産館で扱っている。問い合わせなどはたんばや製菓=電0234(61)7320=へ。

たんばや製菓が開発した北前船日本遺産推進協議会認証商品「北前かすてら」
たんばや製菓が開発した北前船日本遺産推進協議会認証商品「北前かすてら」

試食会で「北前かすてら」を紹介する佐々木社長(中央)=28日、酒田市役所
試食会で「北前かすてら」を紹介する佐々木社長(中央)=28日、酒田市役所


2023年(令和5年) 6月30日(金)付紙面より

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第1回アランマーレ杯熱戦 酒田 ソフトバレー34チーム 選手と交流

 第1回「アランマーレ杯ソフトバレーボール大会」が25日、酒田市八幡体育館で開かれ、出場者が熱戦を繰り広げたほか、バレーボールVリーグ女子1部に昇格が決まった「プレステージ・インターナショナルアランマーレ」(酒田市)の選手たちと交流を楽しんだ。

 幅広い年代がソフトバレーやバレーボールに親しむ機会を創出しようと、県ソフトバレーボール連盟(佐藤三幸会長)が酒田地区バレーボール協会(鈴木剛一会長)やアランマーレなどの協力を得て初めて企画した。

 この日は県内外から34チーム、200人余の選手が出場。小学生、女子、男女混合の各部門でリーグ戦が行われ、選手たちは互いに声を掛け合い、白熱した試合に汗を流した。このほか、アランマーレの選手たちとの交流試合も行われ、和気あいあいにボールを追いかけた。最高齢の選手は鶴岡からエントリーした80歳の女性。若者に負けず機敏な動きでボールを追いかけ、笑顔を見せていた。

各チームが熱戦を繰り広げたアランマーレ杯ソフトバレーボール大会
各チームが熱戦を繰り広げたアランマーレ杯ソフトバレーボール大会

参加者がアランマーレの選手たちと交流した(県ソフトバレーボール連盟提供)
参加者がアランマーレの選手たちと交流した(県ソフトバレーボール連盟提供)


2023年(令和5年) 6月30日(金)付紙面より

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「ごろごろ」「かちかち」体で表現 コンテンポラリーダンスに櫛引東小児童挑戦 不器用・苦手は関係なし楽しければOK!!

 鶴岡市立櫛引東小学校(芳賀恵美校長、児童76人)で28日、ダンスアウトリーチ(出張ワークショップ)が行われた。関東圏を中心に活動する舞台芸術団体「山猫団」(長与江里奈代表)が講師となり、振り付けや表現にこだわらない踊りの楽しさを児童たちが学んだ。

 山猫団は2013年に結成。ダンサーや音楽家、画家、写真家などで構成し、イラスト・ダンス・音楽・芝居まで、全て自家製の舞台をつくり上げている。また、ダンスと音楽、美術を混ぜたワークショップを全国各地の小中高校、大学、特別支援学校などで展開している。今回は7月2日に鶴岡市で行うダンス公演に合わせ、主催者の荘銀タクト鶴岡が出張ワークショップを企画した。

 同校体育館で行われたワークショップには4?6年生が参加。このうち5年生は14人が、長与代表(48)とダンサーの鈴木綾香さん(35)、音楽家の北園優さん(37)の3人からダンスを教わった。長与代表は「今日は誰でもできるダンスをしましょう。不器用、苦手は関係なく楽しく踊ることが大事」と呼び掛け、鈴木さんと一緒に動きが決まっていないダンスを披露した。

 児童たちに伝えたのは振り付けや表現方法が定まっていない「コンテンポラリーダンス」という踊り。長与代表は「ダンスはどんな形でも良い。動きが思い付かなければ表情や体のしぐさで『思い付かないダンス』をしよう」と説明した。

 準備運動は、北園さんのピアノ演奏と“お題”に合わせ、音が鳴っている間は動き、演奏が止まると動きを止めるもの。北園さんが「ごろごろ!」「かちかち!」とお題を出すと、児童たちは思い思いに体を動かし独特の表現を見せていた。

 続いて2人一組となり、静止している相手に触れると静止役を交代する「静」と「動」によるダンスに挑戦した。秋山莉冴さん(10)は「こんな体の動かし方をしたのは初めてだがとても楽しかった。ダンスをしているうちに不思議な気持ちになった」と話していた。

 山猫団のダンス公演「踊りの為に」は7月2日(日)午後2時から(午後1時半開場)、荘銀タクト鶴岡で。全席自由で一般1500円、学生(25歳以下、要学生証)500円。チケットは荘銀タクト鶴岡で取り扱っている。公演終了後のステージでもダンスワークショップが開かれる。対象は小学生以上で先着20人。参加費は500円(公演チケット別)。申し込みは荘銀タクト鶴岡のホームページまたは窓口で。

児童たちが思い思いに体を動かし自由なダンスに挑戦
児童たちが思い思いに体を動かし自由なダンスに挑戦


2023年(令和5年) 6月30日(金)付紙面より

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救助技術の安全・確実性披露 鶴岡消防本部で県大会 成果競う

 県消防長会の第34回県消防救助技術指導会が28日、鶴岡市の鶴岡消防本部で開かれ、隊員が日ごろの練習の成果を競った。

 技術指導会は県内12消防本部から集まった代表隊員の救助技術の安全性と確実性を評価する大会として毎年開かれている。今回は124人が参加。建物間を移動する「ロープブリッジ渡過」やマンホールに転落した人を助ける「引揚救助」、ビル火災を想定した「障害突破」など7つの訓練を実施した。

 このうちロープブリッジ渡過ではビルとビルの間にロープを張り、仰向けに進む「モンキー渡り」やうつ伏せで渡る「セーラー渡り」を披露。機敏な動きで往復40メートルを渡り終えると、会場から大きな拍手が上がった。

 ロープ応用登はん競技で酒田地区広域行政組合消防本部の松田佳丈消防士長と富樫和史消防副士長ペアが優勝。8月25日に札幌市で行われる全国大会に山形県代表として出場する。

 東北指導会(7月26日・鶴岡消防本部)に出場する消防署員は次の通り。(庄内関係)

 ◇ロープブリッジ救出▽酒田地区広域行政組合消防本部=佐藤圭祐、齊藤達也、若木悠太、後藤杏介▽鶴岡消防本部=本間慎一郎、高野寛二、齋藤慶輝、吉住凌太

 ◇引揚救助▽酒田地区広域行政組合消防本部=堀誠、高橋拓也、門脇彩人、阿部信輝、佐藤琢磨▽鶴岡消防本部=上野浩輔、佐藤玄、叶野拓巳、今井詠士、遠藤政彦

 ◇障害突破▽鶴岡消防本部=若生高秀、今野航、叶野稔貴、大川高典、牧有源

「セーラー渡り」で機敏にロープを進む消防署員
「セーラー渡り」で機敏にロープを進む消防署員



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