2024年(令和6年) 1月13日(土)付紙面より
ツイート
米づくりフォーラムin庄内が10日、三川町横山のなの花ホールで開かれた。稲作農家ら関係者合わせて約200人が参加。農研機構(つくば市)で気候変動の適応策について研究を進めている作物影響評価適応グループ長の酒井英光さんが「地球温暖化と日本のコメ生産への影響」と題して講演した。
講演で酒井さんは世界の平均気温の上昇が続く中で稲作に影響を及ぼす頻度が高まると指摘。高温登熟障害の対応策として「登熟期の『かけ流し灌漑(かんがい)』や落水時期の延長で穂の温度を下げることが必要」などと説明した。
県農業総合研究センター水田農業研究所と酒田農業技術普及課の担当者が、徹底した水管理などで昨夏の高温少雨による米の品質低下を回避した事例について紹介した。
席上、米づくりプロジェクト庄内地域本部の食味コンクール表彰が行われ、庄内総合支庁産業経済部の早坂誠司部長が、食味値やタンパク質、アミロースの含有量などおいしい米づくりにまい進した生産農家らに表彰状を手渡した。受賞した個人・団体は次の通り。
【つや姫の部】
▽地域本部長賞=菅原和行(鶴岡市上山添)▽優良賞=鈴木仁(鶴岡市丸岡)
【雪若丸の部】
▽地域本部長賞=鈴木仁▽優良賞=加藤久幸(鶴岡市古郡)
【はえぬきの部】
▽地域本部長賞=株式会社ツチカラ(鶴岡市小京田)▽優良賞=鈴木仁