2024年(令和6年) 1月13日(土)付紙面より
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庄内浜の「寒ダラ漁」が始まった。今年初凪(なぎ)の穏やかな11日、鶴岡市の由良漁港では6隻の底引き網船が出港。沖合20キロ前後で漁を行い、一番大きなもので10キロを超す寒ダラ(マダラ)を水揚げした。漁は今月中旬から2月にかけて本格化する。
年末から荒天でしけが続き、この日が今年初の出漁となった。由良漁港には午後3時過ぎに漁を終えた船が戻り、アンコウやズワイガニなどとともに丸々と太ったマダラ約150本が水揚げされた。
輝修(きしゅう)丸の石塚修船長(54)は「漁に出たばかりの走りだから(漁獲量は)こんなもの。型が大きいから今年は期待できる」と話していた。輝修丸からはマダラは大小8箱が船から下ろされ、雄と雌に選別して競りにかけられた。
同市加茂の県水産研究所によると、昨年庄内浜全体の寒ダラ(1―2月)の漁獲量は253トン。しけで出漁できない日もあったが平年の252トンとほぼ同じ。日本海全体でマダラの資源量はここ5、6年、横ばいで推移しているという。