2024年(令和6年) 1月20日(土)付紙面より
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鶴岡市の鶴岡工業高校(平山豊校長)の研究発表会が18日、同市の荘銀タクト鶴岡で行われた。生徒が古くなった自転車を使って、電気を発生させる「エアロバイク」に作り変えた取り組みなどを披露した。
今年4月から3年生が3~4人のチームを組みそれぞれ設定したテーマに沿って研究を進めてきた。テーマのタイトルは▽エアロバイク製作(機械科)▽アルコール発酵を利用した消毒液の合成(環境化学科)▽避難路誘導灯の製作(電気電子科)▽いさこい~三川町民が帰る家計画~(建築科)▽英語学習用アプリ モンスターズイングリッシュ(情報通信科)▽AIを活用した自動養蚕システム製作(現代化研究会)▽デジタルファブリケーションを活用したものづくり活動・研究(同)。代表7チームの生徒がスライド上映を通して、いきさつや製作過程、苦労した点などを分かりやすく説明した。
このうち、エアロバイク製作の機械科チームは「使わなくなった自転車を再利用し、車用のオルタネーターでペダルをこぎながら発電できるトレーニングマシーンを作りたかった。目標にしていた12ボルトまで届かず、もっとギア比を高くして回転数を上げる必要が課題として浮かび上がった」と報告した。
発表会には全校生徒とアドバイザーとして県内外の機械、製造、サービス系など各企業の代表者ら関係者合わせて約500人が参加。発表後の質疑応答でアドバイザーは「研究テーマの視点がとてもいい。さらに工夫や改善を加えてアップデートすれば、素晴らしいものになる」と評価した。