2024年(令和6年) 1月21日(日)付紙面より
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鶴岡市立加茂水族館魚匠ダイニング沖海月は2月1日からフグづくしのお膳「万福(まんぷく)御膳」の提供を始める。3月いっぱいまでの期間限定。珍しいフグの白子や3年以上熟成させた卵巣のお茶漬けが味わえる。
旬を迎えたフグ料理を楽しんでもらおうと沖海月の須田剛史料理長(48)が2月9日の「ふぐの日」に合わせて豪華なお膳を考案した。内容は庄内浜の天然トラフグを使った「てっさ」「から揚げ」「手まり寿司」「フグの口の蒸し物」「フグひれと身が入った土瓶蒸し」「フグ汁」など10品以上。特に今回は塩漬けした後、さらに酒かすに漬けて完全に毒を取り除いた卵巣(ゴマフグ)をアクセントにしたお茶漬けに、白子の酢の物をラインナップに加えたのが須田料理長の「イチオシ」だ。これまで3万尾以上のフグをさばき、社団法人新日本調理師会の「ふぐ調理日本の名工」に選ばれた須田料理長がなせる技といえる。
フグの白子は弾力がある食感と濃厚な味が口の中に広がる。卵巣をご飯にのせたお茶漬けは金沢名物というが、県内の飲食店では見られない逸品。庄内産ボラのからすみを入れて「コラボ感覚」も楽しめる。お膳は前日の予約で税込み5000円。平均的に飲食店で「てっさ」は3000円、土瓶蒸しだけで1500円するだけに、かなりお得な価格設定だ。須田料理長は「旬のこの時期に幸せを呼ぶフグ料理を満喫していただければ」と話している。
「万福御膳」のほかに沖海月では「ふぐの日」の2月9日から12日までの4日間、「ワンコインてっさ」(税込み500円)と受験生の志望校合格を願った「招福合格御膳」(同2000円)、テイクアウトの「とらふぐてっさ」を通常3000円を2000円にして販売する。問い合わせは沖海月=電0235(64)8356=へ。