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2024年(令和6年) 1月23日(火)付紙面より

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「SPARK!TOHOKU」ビジネスプラン発表 酒田の高校生たち最優秀など入賞

 自ら構築したビジネスプランの出来を競う総務省東北総合通信局主催「SPARK!TOHOKU2023 Startup Pitch」(先月15日、仙台市)で、酒田市の酒田東高校(齋藤一志校長)、市産業振興まちづくりセンター・サンロクが企画した「アントレプレナーシップ育成講座」を受講した市内の高校生たちが活躍、小松寛明さん(16)=酒東1年=が最優秀賞に輝いたほか、3組が入賞を果たした。

 「SPARK!TOHOKU」は、東北地域から革新的な技術やサービスを有するICTスタートアップの創出を目指し、高校生―一般が自ら構築したビジネスプランを発表するイベントで、2015年にスタート。情報通信研究機構(NICT)主催「起業家甲子園・起業家万博」の東北連携大会になっている。

 一方、アントレプレナーシップ育成講座は、2025年度まで5カ年にわたって文部科学省「スーパーサイエンスハイスクール」の指定を受けた酒田東が、学官連携プロジェクトとしてサンロクとともに、課題解決に向けて具体的な行動を起こし、活躍できる人材を目指している生徒たちの応援を目的に本年度初めて企画。同校と酒田西、酒田光陵、酒田南の生徒有志が昨年6月以降、計10回にわたって平尾清さん(同市政策参与、岩手大地域協創教育センター特任教授)らのアドバイスを受け、「SPARK!TOHOKU」への出場を目指してビジネスプランを練った。

 今回、最優秀賞「NICT賞」とともに、「仙台市長賞」も受けた小松さんのプランは「TUNAGU―生理の貧困を解決する」。経済的な理由などで生理用品を購入できない女性を支援するため、今後自ら開発を進める女性と製造企業を仲介するアプリを利用することで、女性に生理用品が無料で配達され、企業には各種データが送付されるシステムの構築について発表した。

 このほか、最高賞に次ぐ「東北総合通信局長賞」に菅井結葵さん(17)=酒南2年、「KDDI賞」にいずれも酒東2年の足達牧乃さん(16)、池田詩麻さん(17)、五十嵐茉南さん(17)、大井香音さん(17)のチーム、「コープ東北サンネット賞」に高橋珠莉さん(17)=酒南2年=がそれぞれ選ばれた。

 入賞者はじめエントリーした生徒たちが19日夕、酒田市役所を訪問し、矢口明子市長、サンロクセンター長を務める安川智之副市長に結果を報告。平尾さんは「育成講座は大学生や社会人が学ぶような内容で、それに高校生が取り組んだ形。今大会は『酒田旋風』と言われるくらいだった」と述べた。

 矢口市長は「社会のことを若者目線で見ており、テーマ、着眼点が素晴らしい。酒田にこれだけ優秀な高校生がいるということをうれしく思う。これからも才能を伸ばし、充実した人生を送ってほしい」と激励した。

 小松さんは今年3月に都内で開かれる「起業家甲子園」に東北代表として出場するほか、最優秀賞の副賞として来月に米国・シリコンバレーで行われる研修旅行への参加も決定、「米国ではビジネスについて学ぶとともに、国内にいてはなかなかできないマイノリティー(少数者)としての経験を積みたい」と抱負を話した。

「SPARK!TOHOKU」の入賞者ら。矢口市長の向かって左隣が最優秀賞の小松さん=19日夕、酒田市役所
「SPARK!TOHOKU」の入賞者ら。矢口市長の向かって左隣が最優秀賞の小松さん=19日夕、酒田市役所



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