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2024年(令和6年) 1月25日(木)付紙面より

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上映きっかけに鎌倉と鶴岡交流を まちキネ 「発酵する民」 平野監督が舞台あいさつ

 鶴岡まちなかキネマで20日から上映が始まったドキュメンタリー映画『発酵する民』の平野隆章監督(42)が、初日の上映後に舞台あいさつを行った。東日本大震災をきっかけに鎌倉市で生まれた盆踊り部を取材したもので、監督は「これを機に盆踊り部の人たちも鶴岡に連れてきて交流したい」と話した。

 平野監督は2011年に発生した東日本大震災の際、国会議事堂前での脱原発パレードなどを取材。13年には報道ドキュメント『東電テレビ会議 49時間の記録』で科学ジャーナリスト賞を受賞した。この『発酵する民』はパレードに参加していた鎌倉の女性たちがその後結成した「イマジン盆踊り部」に7年間密着。暮らしを見つめ直した女性たちの唄や踊りが地域の人々を「平和」の輪でつなぐ姿を映し出した。さらにパン屋や酒蔵なども取材し、震災を経験した人や地域がゆっくりと変化していく様子を「発酵」になぞらえて描いている。20年の公開以来、全国各地で上映の輪が広がっている。

 平野監督は、映画製作のきっかけや経緯などを語った後、昨年9月にこの作品と出合い「鶴岡凡夫盆部(ぼんぶぼんぶ)」を結成した鶴岡市で飲食店を営む堀優歌さん(30)も登壇しトーク。堀さんは「この作品は、人が変わっていくことは当たり前だと言っていて、当時の私の救いになった。今の自分に必要なのは“祭り”なのではと思い、鶴岡でも盆踊り部を結成した。メンバーはまだ少ないが、やぐら作りなどから始めたい」と話した。

 また、平野監督は「当時、原発反対の運動は“しぼんでいった”と表現されたが、そうではなく、運動していた人が地域に帰って別のことを始めたのだ。映画に出てくる人たちはみな魅力的。人には物語があり、そのストーリーに耳を傾けることで新しい学びが生まれる。いろんな人に声を届けたい」とし、「鶴岡と鎌倉は街の規模も同じぐらい。これを機に交流が始まればうれしい」と話していた。

 堀さんが結成した「鶴岡凡夫盆部」では部員を募集している。希望者はメシとカシ りば亭=メールucappp@icloud.com=へ。

 映画は来月2日(金)まで上映。問い合わせは、まちキネ=電0235(64)1441=へ。

『発酵する民』の平野監督(左)と作品に影響を受けた堀さんがトーク
『発酵する民』の平野監督(左)と作品に影響を受けた堀さんがトーク



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