2024年(令和6年) 1月25日(木)付紙面より
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鶴岡市立朝暘第五小学校(齋藤禎行校長、児童367人)は22日、近くの鶴岡東高校(齋藤哲校長)の生徒を招き、初の連携事業を行った。来月14日に予定されている「6年生を送る会」に向け、5年生たちが会場の体育館を飾り付ける紙製の花の作り方を高校生のお兄さん、お姉さんから教えてもらった。
朝暘五小と鶴岡東高は同じ切添町内で、校舎も歩いて数分ほどの“ご近所さん”だが、これまで交流や連携などはほぼなかったという。今回、「高校生の持つ力を生かしたい」と朝暘五小側が連携事業実施を打診し、鶴岡東高がこれを快諾した。
同日、鶴岡東高奉仕部の1、2年生11人が朝暘五小を訪れ、体育館で5年生60人余りと顔合わせ。奉仕部の生徒たちが花飾りの作り方を児童たちに説明した。その後、児童たちは4、5人ずつのグループに分かれて花飾りの制作に挑戦。高校生が手分けして児童たちの指導に当たった。
「この部分はどう折るんですか」と児童が質問すると、生徒たちは「ここはこうして」「上手、上手」などと丁寧に指導していた。伊藤靖和君(11)は「少し力を入れすぎると紙が破けそうで難しかったが、高校生のお兄さん、お姉さんが優しく教えてくれた」と話し、奉仕部の高宮あづ葉部長(2年)は「児童たちは複数の色紙を使って華やかな飾りを作るなど工夫していた。自分たちが教えたこと以上のものを作っており、子どもの自由な発想力はすごいと勉強になった」と話していた。高校生から教えてもらった制作法をもとに、児童たちは花飾りをたくさん作り来月の「送る会」で体育館を飾り付ける予定。