2024年(令和6年) 1月28日(日)付紙面より
ツイート
酒田市の酒田西高校(高橋秀典校長)で25日、市選挙管理委員会(高橋清貴委員長)による選挙啓発出前講座が開かれ、2年生126人が市選管事務局職員の講話や模擬投票を通じ、体験的に選挙について学んだ。
2016年の「18歳選挙権」導入に合わせ、間もなく有権者となる高校生から選挙・政治に関心を持ってもらい、投票行動につなげてもらおうと、市選管と市明るい選挙推進協議会が独自に、市内の高校や酒田特別支援学校などで実施している。
コロナ禍の影響で開催自体が4年ぶり。同校としては初の実施となったこの日は、市選管事務局の鈴木真由美さんが「『選挙』が身近になった君たちへ」のテーマでスライドを使って講話。22年7月に行われた参議院議員選挙における市内の年代別投票率は60代の72・52%に対し、18、19歳は26・79%と半分以下だったことを示し、「若者が選挙に行かないと、政策が高齢者向けのものだけになる恐れがある」と注意喚起。進学や就職で地元を離れる時は住民票を移動させるとともに、部活動の大会など投票日に都合が悪い時は期日前投票を利用するなどし、投票に行くよう呼び掛けた。
生徒たちはその後、架空の候補者名と政策による模擬投票を実施。実際の選挙で使うものと同様の投票用紙、投票箱、記載台を使い、候補者を記入して投票した。立会人・選管職員役も生徒が務めた。
市選管事務局では「政治や選挙に興味がないという若者が多い。このような機会を通し、興味を持ってもらえたら」と話した。