2024年(令和6年) 1月31日(水)付紙面より
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1―3歳児を対象にしたアートワークショップが27日、酒田市の酒田駅前交流拠点施設「ミライニ」で開かれ、子どもたちが紙を丸めて遊んだり、初めての物作りを体験した。
ミライニでは、親子で図書館を楽しめる機会を提供しようと、1歳未満を対象とした絵本の読み聞かせや手遊びなどのイベントを定期的に開催している。今回は1―3歳の子どもたちに、物作りの楽しさを知ってもらうことを目的に初めて企画した。
ワークショップは庄内町でアート活動を展開している「アトリエすずべ」主宰・ふるせしおりさん(32)が考案。乳幼児の好きなビニール袋などの「くしゃくしゃ音」をヒントに、丸めた紙やビニール袋を敷き詰めた「くしゃ湯」コーナーや、紙をビニール袋に詰めて作る「くしゃまる作り」などを展開した。
この日は朝から多くの親子連れがミライニ1階のおはなしの部屋コーナーを訪れ、子どもたちは「くしゃくしゃ」と音が鳴る古紙やビニール袋に大興奮。くしゃ湯コーナーで紙を丸めてちぎって遊んだり、ふるせさんに教わりながらビニール袋にシールを貼って模様や顔を表現するなど、思い思いに楽しんでいた。
庄内町余目から来た國本壮将(そうすけ)君(3)は「紙をいっぱい丸めるのが楽しい」と。母親の美鈴さん(35)は「家でも何か作るのに興味を示していたので良い機会になった。物作りのワークショップは5歳以上や小学生対象が多く、3歳ぐらいの幼児を対象に開いてくれるのはとてもありがたい」と話していた。
子どもたちの様子を見ていたふるせさんは「年齢的に、初めてアートワークショップを体験する子もいると思う。作ることや夢中になることの楽しさを覚えるきっかけになれば」と話した。