2024年(令和6年) 2月1日(木)付紙面より
ツイート
街づくり会社ヤマガタデザイン(鶴岡市、山中大介社長)は29日、不動産開発の日本エスコン(東京、伊藤貴俊社長)と連携し、全国に「農」をコンセプトとしたホテル「SUIDEN RESORT(スイデンリゾート、仮称)」を展開していくと発表した。ヤマガタデザイングループが同市で運営する「ショウナイホテルスイデンテラス」をモデルに、観光と農業による地域活性化を全国で実践していく。
スイデンテラスは2018年に開業。年間6万人の宿泊利用があるという。グループの農業事業との連携で、自社栽培のベビーリーフをはじめ、地域の生産者の協力で調達した食材を提供し、朝食バイキングで80%以上の地産地消率を実現するなど、農業をコンセプトにした食や宿泊事業を展開している。
こうしたノウハウを生かし、ホテル開発やプロ野球・北海道日本ハムファイターズの新球場を核にした街づくりに参画するなどしている日本エスコンと連携し、観光と農業による地域づくりを展開する。
日本エスコンとスイデンテラスを運営するヤマガタデザインリゾート(鶴岡市)が業務提携し、農業事業を担う有機米デザイン(東京)は日本エスコンを引受先とする第三者割当増資で2億円を調達した。山中社長は「スイデンリゾートを全国に展開することで、全国の地方活性化に大きく貢献できると考えている」とコメントした。全国展開の第1弾として県外での事業化を検討している。