2024年(令和6年) 2月2日(金)付紙面より
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昨年11月に開かれた次世代ガストロノミーコンペティションで入賞した若手料理人3人の「鶴岡食のアンバサダー」任命式が31日、鶴岡市役所で行われた。3人はイベント参加やSNSによる情報発信などを通し、同市の食や食文化の魅力を市内外へ広く情報発信する。
アンバサダーに任命されたのは、同コンペでグランプリを獲得した佐藤渚さん(26)=グランドエル・サン料理人、準グランプリの齋藤翔太さん(40)=庄内ざっこ勤務、審査員特別賞の水口拓哉さん(43)=すたんど割烹(かっぽう)みなぐち店主=の3人。
任命式では鶴岡食文化創造都市推進協議会の皆川治市長が、3人にそれぞれ任命書と記念のコックコートやエプロン、作務衣(さむえ)などを手渡し、「郷土料理や在来作物をテーマにした今回のコンペで、3人は創造性と革新性に優れていた。今年は鶴岡がユネスコ食文化創造都市に認定されて10年の節目。鶴岡の食文化を広くPRして頂き、料理人としてますます活躍することを期待する」とあいさつした。
これを受けて佐藤さんは「まだまだ未熟な料理人だが、若手の一人として鶴岡の食文化を発信し、盛り上げていくことが使命」、同コンペ前身の鶴岡No.1次世代料理人決定戦(2019年)でグランプリを獲得しアンバサダー1期生を務めた齋藤さんは「子育て世代に鶴岡の食の魅力を伝え、将来料理に関わる子どもの育成につなげたい」、水口さんは「鶴岡の素晴らしい食を地元の人から再認識してもらえるよう、先陣を切って情報発信したい」とそれぞれ抱負を語った。
3人の任期は2026年3月31日まで。任命期間中、鶴岡市の食関連イベントへの参加や、SNSなどによる情報発信を通し、鶴岡の食や食文化を広く県内外にPRする。
次世代ガストロノミーコンペティション(旧鶴岡No.1次世代料理人決定戦)は、鶴岡食文化創造都市推進協が主催し2019年にスタート。隔年で開催しており、優れた成績を残した料理人を「鶴岡食のアンバサダー」に任命している。アンバサダーは任期が終わると「鶴岡食の名誉大使」の任命を受け、さらにPR活動を進める。