2024年(令和6年) 2月2日(金)付紙面より
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1月26―28日に東京都の代々木公園で開催された「ご当地鍋フェスティバル」で、庄内町などで飲食店を経営する佐藤隆一さん(65)らの「肉彩工房 鳥すず」が作る「山形いも煮」が前回に引き続き2年連続でグランプリを獲得した。佐藤さんは「全国の他の料理を抑えて1位になることができた。山形には素晴らしい食文化や食材があることを多くの人に知ってもらえれば」と快挙を喜んでいる。
ご当地鍋フェスティバルは、全国の「冬の風物詩」である鍋を味わう一大イベント。今年で10回目。例年日比谷公園で開催されていたが、周辺の再開発に伴い、今回は代々木公園に場所を移して行われた。
佐藤さんらメンバー3人の鳥すずは第7回から参加。牛肉を使った内陸風の芋煮で、県内産の通常より一回り大きい里芋、庄内産のネギやこんにゃく、ゴボウをふんだんに使い、2種類のしょうゆをブレンドするなどして仕立てた。
今回は全国からグランプリを争う10の鍋店のほか、ご当地グルメや地酒、スイーツなど計約60店が出店した。鳥すずの山形いも煮は、3日間で約4000杯を売り上げたという。来場者からのシール投票も好評で、名古屋コーチンを使ったスープの「鶏白湯牛スジトマトチーズ鍋」(東京都)、名物の白えびをメインにした「白えび雪見鍋」(富山県)などの人気鍋を抑え、2年連続のグランプリを獲得した。
佐藤さんは「県の代表という気持ちで出場している。下処理に時間がかかるので努力が報われてうれしい。おいしい芋煮を食べてもらうだけでなく、山形県の食材や食文化などに多くの人から目を向けてもらうきっかけになれば」と話していた。