2024年(令和6年) 2月3日(土)付紙面より
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全国の小中学生を対象とする第69回青少年読書感想文全国コンクール(全国学校図書館協議会、毎日新聞社主催)小学校中学年(3、4年生)の部で、朝暘三小4年の伊藤那由大(なゆた)君(10)の「人を笑顔にする仕事」と題した感想文が全国3位の同協議会長賞に選ばれた。2日に東京都内で表彰式が行われた。
課題読書、自由読書があり、伊藤君は主催者が指定する課題図書の中から、子どもたちへの安全でおいしい給食提供に向けて小学校の給食室で働く人々を描いた絵本「給食室のいちにち」を選んで感想文を書いた。
栄養士と調理員合わせて8人が毎日、互いに協力し合って450人分の給食を作っている内容を紹介し、給食を食べる子どもたちへの8人の愛情が調味料となって給食をさらにおいしくしていると感じたこと、人を笑顔にする仕事の大切さを学んだことなどをまとめ、自分も大人になったら「人の力になれるような働き方をしたい、自信とほこりを持って働きたい」とつづった。
小学校中学年の部・課題読書の全国学校図書館協議会長賞(3人)は、内閣総理大臣賞(1人)、毎日新聞社賞(3人)に次ぐ賞。伊藤君は「何回も読んで書いた。入賞したと聞いた時は本当にびっくりした」と話し、祖父から「入院しているおばあちゃんが泣いて喜んでいたよ。最高の薬になったね」と言われたのが、とてもうれしかったと笑顔で話した。感想文には「小学校の先生になりたい」と書いた。「今のところ、です」と少しはにかんだ。