2024年(令和6年) 2月4日(日)付紙面より
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鶴岡市みどり町の三寶荒神社(古木一壽宮司)で3日、恒例の節分祭が行われた。訪れた人が福豆をまき合い、厄を払った。
厄払いの神とされる「三寶荒神」を祭る同神社の伝統行事として、節分の日に合わせて毎年行われている。神職と共に氏子らが交代で豆をまくのが習わしで、今回は市内を中心に約50人が参列、30キロの煎(い)り大豆が用意された。
この日は古木宮司が本殿で祈祷(きとう)を行った後、節分について講話。その後、氏子らが5人ずつ「鬼は外、福は内」と豆やお菓子を勢いよく投げ、ほかの参列者が袋や風呂敷を広げてかき集めた。
毎年参加しているという地元の吉田富子さん(87)は「毎年この日が迎えられることに感謝」と笑顔を見せた。
“火遊び鬼”を退治元気に防火豆まき 酒田・八幡保育園
節分の日を前に、酒田地区広域行政組合消防署八幡分署(高橋恭治分署長)による「防火豆まき」が2日、酒田市の八幡保育園(堀ゆかり園長、園児79人)で行われた。
幼少期から“火遊び鬼”を退治して防火の心を学んでもらおうと、同分署と同園が協力し毎年行っている恒例行事。
31回目の今年は分署員6人が訪問。園児たちが手作りの鬼の面をかぶり、保育士が心の中にすむ鬼を豆まきで退治する話を紹介した後、若手分署員2人が扮(ふん)した赤鬼と青鬼が登場。突然の怖い鬼の登場に戸惑って逃げていた子どもたちも、勇気を出して鬼に立ち向かい、「鬼は外」と果敢に紙を丸めて作った「豆」をぶつけていた。
「福の神」に扮した堀園長が登場し、鬼たちは降参。園児たちが鬼に向かって「悪い鬼はいません」と元気に呼び掛け仲直りした後、大嶌孝幸副分署長が「これから1年間、鬼に遭わないために『火遊びしない』『水回りで危ないことをしない』の2つを約束して、元気いっぱい遊んでほしい」と講話した。
年長の池田彩々(ささ)ちゃん(6)は「鬼が怖かったけど頑張って豆を投げた。泣き虫鬼を退治できたと思う」と話した。