2024年(令和6年) 2月9日(金)付紙面より
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鶴岡市の朝暘第二小学校(粕谷温子校長)で「箏(そう)教室」が6日、4年生59人を対象に行われた。初めての練習でほぼ全員が「さくらさくら」を習得した。
同校主催の箏教室は約30年前、箏に親しんでもらい伝統音楽への理解を深めさせる目的で、音楽授業の一環として始められた。音楽教科書に邦楽器の単元が登場するこの時期に毎年行われてきた。会場のランチルームには30台の箏がずらりと並び、2クラス交代で教室が行われた。市内で最も歴史が古いとされる箏の社中「松絃会」(松平美智賀代表)から3人を講師に迎え、模範演奏「六段の調べ」「さくらさくら」に続いて奏法解説。譜面の読み方や構え方などを児童たちに分かりやすく指導した。
初めはぎこちなさそうに取り組んでいた児童も15分ほどの練習でこつをつかみ、最後の合奏では全員が堂々と「さくらさくら」を弾(だん)じた。講師の一人、小野郁賀さんは「皆さんの上達にびっくり。最後の息の合った合奏もお見事」、阿部鈴依奈さん(10)は「最初は緊張してぎこちなかったけど、弾いているうちに上達して面白かった」と話した。