2024年(令和6年) 2月23日(金)付紙面より
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上空に寒気が入った庄内地方は22日、前日から降り続いた雪で久しぶりに平野部一面が「白銀の世界」に包まれた。鶴岡市馬場町の国指定史跡「庄内藩校致道館」の庭では今月1日に咲いた紅梅の花に雪が積もり、赤と白の幻想的な情景を醸し出した。
「満開となった紅梅に雪が積もったコラボレーションはそんなに見られるものではない」と同館総括文化財保護指導員の富樫恒文さん(76)。撮影に訪れたカメラマンも「こういう偶然が重なるのは20年、いや30年に1度あるかないか。とても貴重な光景だと思う」とシャッターを切り続けた。富樫さんは「しばらくすれば梅の花と枝に積もった雪は解けてしまうだろう。それにしても風情が感じられていいですね」と笑顔を浮かべていた。