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2024年(令和6年) 3月1日(金)付紙面より

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「寺巡りの魅力」一冊に   酒田・遊佐・鶴岡146カ所まとめる

元酒田市立資料館長鈴木満也さん(東泉町)
鶴岡・大山地区加え改訂版を発行

 元酒田市立資料館長の鈴木満也さん(83)=同市東泉町三丁目=が十数年をかけて寺院を巡り、146カ所の由緒や見どころを一冊にまとめた「酒田・遊佐・鶴岡(大山地区)お寺散策」改訂版を自費出版した。8年前に出した「酒田・遊佐 お寺散策」に新たな箇所を加えた。鈴木さんは「寺を見ることで、地域の歴史が見えてくる」と寺巡りの魅力を語っている。

 鈴木さんは山形大学教育学部を卒業し中学校の社会科教師となり、酒田市内の中学校や旧八幡町教育委員会などに勤務。八幡小、松陵小の両校長を経て、2001年に酒田一中校長で退職。同年から5カ年、市立資料館長を務めた。

 寺院については、若い頃家の近くの寺によく散歩に行っており、境内を歩くと心が落ち着き、石碑や偉人の墓石などから地域の歴史を垣間見ることができた気がしたのをきっかけに、寺院散策にのめり込んだという。館長時代は昼休みなどに近隣の「寺町」周辺を散策し、徐々に行動範囲を広げながら資料を集めていった。

 改訂版は、前回紹介した酒田・飽海地区の128カ所の寺院に、新たに掲載の了承を得た6カ所と鶴岡市大山地区の12カ所の寺院を加えた。自ら撮影した寺院や仏像などの写真、開基や歴史を簡潔にまとめた「由緒」、見どころをまとめた「探訪」などの文章で各寺院の魅力を伝えている。初版出版後に地元紙で11回連載した、酒田の歴史や文化などについて語った「日曜随想」も掲載している。

 酒田の開祖とされる徳尼公(とくにこう)が礎を築いた場所とされる泉流寺(同市中央西町)、多くの遊佐町有形文化財の像や県有形文化財建造物の供養塔、入り口仁王門前の境内には見事なコケの群生が広がる永泉寺(ようせんじ)(同町直世)、室町時代に建てられたとされる総門、江戸時代に建設された山門など貴重な建造物が残る正法寺(しょうぼうじ)(鶴岡市大山)など、歴史や魅力について詳しく紹介。

 鈴木さんは「寺に訪れた際は関係者に一声かけてもらうとありがたい。寺を見ることで歴史が垣間見える。歴史が見えることで、散策がより面白くなる。読んだ人の散策の一助になれば」と話している。

 B5判変型、186ページ、全カラー刷り。価格1800円(税別)で700部を印刷。酒田市内の書店などに置いている。

「酒田・遊佐・鶴岡(大山地区)お寺散策」改訂版を手にする鈴木さん
「酒田・遊佐・鶴岡(大山地区)お寺散策」改訂版を手にする鈴木さん



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