2024年(令和6年) 3月2日(土)付紙面より
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地元の食材や調味料について楽しく学ぶ「発酵料理教室」が28日、酒田市のトチト交流棟で開かれ、同市在住のフードスタイリスト・三木ゆみさんの指導で、参加者たちが発酵スパイスカレーなどの料理を学び、互いに交流した。
市農林水産課が事務局を務める「いかのまち酒田戦略会議」事業の一環。移住者や住民に地元食材の魅力に触れてもらい、「いかのまち酒田」をPRしようと、同会議コーディネーターで食のトータルコーディネートを手掛ける「Atelier Lien」(同市富士見町二丁目)、介護、飲食事業などに携わる「MENGOINO」(同市千石町一丁目)が主催した。
この日はトチト居住棟に住む移住者と地元住民計10人が参加。「酒田船凍(せんとう)いか」6杯を肝ごと入れた「発酵スパイスカレー」、塩こうじを使ったインドの漬物「玉ねぎのアチャール」、庄内柿のエキスが丸ごと入った「庄内柿酢」を使ったサラダドレッシングを作った。
発酵スパイスカレーは米こうじに野菜を加え、トマト缶、カレー粉、コリアンダー、クミンなどのスパイスを加え発酵させた「カレーこうじ」を使用したもので、三木さんによるとルーよりもカレーにコクが出てまろやかになり、腸内環境にも良いという。
参加した地元住民の林比呂子さん(49)=同市錦町=は「カレーのイカは肝ごと入れたのに全然生臭くなく、風味が利いていておいしい。スパイスとも合っていて家でも作ってみたい。柿酢は何となく知っていたが使い方が分からず、自分で購入したことがなかった。これを機に使ってみたい」と話した。