2024年(令和6年) 3月6日(水)付紙面より
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庄内町内の幼稚園、小学校、中学校計12施設で4日昼、友好町の宮城県南三陸町から届いた海の幸を用いた「友好献立給食」が行われ、園児・児童・生徒たちが友好町の特産品を使ったメニューを味わった。
2011年3月に発生した東日本大震災直後、甚大な被害に遭った南三陸町を支援しようと、庄内町の職員らは毎日のようにおにぎりなどを届けた。「その時のお礼」として宮城県漁業協同組合歌津支所所属の漁師らが翌12年2月、ワカメを庄内町に寄贈。これをきっかけに庄内町では大震災を風化させないため、毎年届けられる海産物を用いて「友好献立給食」を実施。この日の献立は南三陸町産のギンザケ、メカブ、ワカメを使った▽銀鮭焼き▽めかぶのすまし汁▽わかめのしょうゆの実和え―など。
このうち、余目第二小学校(冨樫由紀子校長、児童200人)では、子どもたちが友好町の海の幸を使ったメニューに舌鼓。6年生の佐藤光莉(ひかり)さん(11)は「昨年11月に南三陸町に行ってワカメの種付け体験をした。仕事の大変さも分かったので給食で食材を届けてくれるのはうれしい。友好町に感謝して今後も大切に食べたい」と話していた。