2024年(令和6年) 3月9日(土)付紙面より
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先月に神奈川県鎌倉市で開催された全国規模のバレエコンクール「第2回グローバルバレエコンペティションin鎌倉」で、鶴岡市のバレエ教室「レーヴ・バレエスタジオ」(真田優さん主宰)に通う主濱杏祐花(しゅはまあゆか)さん(12)=朝暘六小6年=がP2部門で最優秀賞(第1位)を受賞したほか、スタジオ生2人が入賞。さらに主宰する真田さんが指導者賞を受けた。
同コンペティションは若いダンサーを対象としたバレエコンクール。舞台上でしか得られない経験を積んでもらおうと事務局が昨年から開催している。プレコンクール(P、バレエシューズ、トーシューズどちらでも可)、コンクール(C、トーシューズ着用)の2部門があり、それぞれ年代によってプレコンクールは6ブロック、コンクールは4ブロックに分かれている。
レーヴ・バレエスタジオは、4歳からバレエを始め、スワンバレエスタジオ(酒田市)でミストレスを務めた真田さんが2021年7月に開設。子どもから一般までスタジオ生は鶴岡市の「ファラジスペース」でレッスンを重ねているほか、年間を通し各種コンクールにエントリーしている。同スタジオは昨年10月、鶴岡市芸術文化協会に加盟、地域の芸術・文化振興にも深く携わっている。
コンクールは先月10、11の両日、鎌倉市の鎌倉芸術館で行われた。P2部門は小学6―中学1年が対象。「卒業舞踏会よりバリエーション」を披露した主濱さんは同部門で最優秀賞(第1位)、C2部門でも優秀賞を獲得。主濱さんの最優秀賞受賞に伴い、真田さんは指導者賞を受けた。スタジオからはこのほか、矢野日詩(ひなた)さん(12)=羽黒小6年=がP2、C2両部門で優秀賞、主濱さんの姉、嘉乃(よしの)さん(14)=鶴岡一中2年=がC3部門(中学2、3年)で奨励賞をそれぞれ受賞した。
3人とも就学前にバレエを始めた。指導する真田さんは「他県で行われる講習会にも参加するなど練習熱心。日々バレエに関する学びを深めている」とたたえる。間もなく中学生になる杏祐花さんは「勉強など忙しくなるが、正しい動きができるよう基本を重点に練習する」、矢野さんは「勉強と両立し、観た人の心に残る踊りができるよう毎日のレッスンに集中し取り組む」と。嘉乃さんは「一回一回の練習を大切にし、手先足先を伸ばせるよう努力したい」と語った。