2024年(令和6年) 3月14日(木)付紙面より
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庄内の伝統食を英語で紹介する「英語授業発表会」が11日、酒田市の第三中学校(佐藤英喜校長、生徒509人)で行われ、1年6組の生徒29人がALTの先生たちにむきそばや卵寒天などの郷土食を英語で発表した。
発表を通し、英語表現力、コミュニケーション力を高めてもらおうと、担任で英語を担当する佐藤麻衣教諭を中心に初めて企画。生徒たちは6班に分かれ、▽むきそば▽卵寒天▽ハタハタ▽ベロベロ餅▽イナゴのつくだ煮▽からからせんべい―について、それぞれの歴史や作り方などを調べ、英語で発表するための文章作成などに取り組んできた。
この日はALT4人のほか、多くの保護者が見守る中、生徒たちはこれまでの学びの成果を発表。実際に試食を用意し提供するなど、工夫を凝らして紹介していた。このうち卵寒天を紹介した班では、寒天を「Not pudding.(プリンではありません)」と話すなど、笑いやユーモアを交えながら表現。「My mother made it.(母が作ったものです)」と家庭で作った卵寒天を手渡し、好評を得ていた。
発表した関沢優斗さん(13)は「緊張したけど楽しく英語を話せた。練習も大変だったが、郷土食を調べると知らなかったことが多く、地元について改めて勉強になった。先生たちの反応が良くて最高にうれしかった」と笑顔で話した。
発表を聞いたALTの一人、ジェイデン先生(カナダ出身)は「全ての発表が興味深くて面白かった。中でもイナゴのつくだ煮の食感や甘めの味がおいしかった。生徒たちの英語はとても上手で、レベルの高さを感じた」と感想を話した。