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2024年(令和6年) 3月15日(金)付紙面より

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加茂水族館 リニューアル工事始まる 安全祈願祭 クラゲ展示100種類に拡充

 2026年度のリニューアルオープンを目指す鶴岡市立加茂水族館(奥泉和也館長)の工事安全祈願祭が13日、現地で行われた。市や鶴岡市開発公社、地元自治会、工事業者など50人余りが出席し、工事の無事完了を願った。

 神事では斎主の石原純一荘内神社宮司が祝詞を奏上した後、地鎮の儀が行われ皆川治市長がくわ入れした。続いて関係者が玉串をささげて工事の無事完了を願った。神事の後、皆川市長が発注者として「2024年度中には入館者数が500万人を突破する見込みで、毎年多くの観光客を引き付けてやまない施設となった。今回のリニューアルで展示種類数は100種類まで増える。“世界一のクラゲ水族館”の立ち位置をさらに強固なものとしてほしい」とあいさつした。

 同館のリニューアル工事では、施設南側の職員駐車場へ新たに研究所棟を建設する。研究所棟は鉄筋コンクリート造り3階建て、延べ床面積は1307平方メートル。1階にクラゲ学習などができるレクチャールーム、2階にはバーをイメージしてカウンター上に小規模の水槽を置いたクラゲバー、3階にクラゲ研究所をそれぞれ本体棟から移設する。

 建築、電気設備、機械設備を合わせた工事費は約18億8050万円。現在、本体棟にあるクラゲ研究所やレクチャールーム、クラゲバーの2・5メートル級の水槽を設置し、クラゲ展示を拡充する。これにより、80種に及ぶ現行の展示種類数は100種まで拡大する予定だ。

 設計・監理は日本設計(本社・東京都港区)、建築工事は鶴岡建設・石庄建設・菅睦建設特定建設工事共同企業体(JV)、電気設備工事はデンケン・エヌエス・斎藤JV、機械設備工事は三和メイテック・東洋空調工業JVがそれぞれ担当する。工期は26年2月27日までを予定しており、25年11月から工事完了まで同館は休館してリニューアルに備えるという。

 奥泉館長は「2014年に新水族館が建設されてからちょうど10年。水族館全体の進化が続いており、展示をはじめさまざまな面で手狭になってきた。今回のリニューアルで展示種類数を100種まで増やし、さらに展示の質を高めていきたい」と意気込みを見せた。

研究所棟2階にクラゲバーを移設。カウンターに小規模の水槽を並べて間近でクラゲを観察できる
研究所棟2階にクラゲバーを移設。カウンターに小規模の水槽を並べて間近でクラゲを観察できる

研究所棟1階に移設するレクチャールームは、子どもから大人までクラゲなどの学習に活用される
研究所棟1階に移設するレクチャールームは、子どもから大人までクラゲなどの学習に活用される



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