2024年(令和6年) 3月30日(土)付紙面より
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酒田市の黒森小学校学童保育所(所長・田村けい黒森保育園長)に通う児童たちによる一輪車発表会が26日夕、同校体育館で行われ、一輪車を練習した児童12人が成果を披露した。
同保育所では子どもたちのバランス感覚や身体能力を伸ばそうと、2019年ごろから活動に一輪車を取り入れ、現在は週3回練習に励んでいる。同校卒業生が一輪車競技の「山形田沢っ子こぐぞ~クラブ」(同市)に入会するなどの縁で、同クラブ監督の丸山清ひらた目ん玉スポーツクラブ代表が月2回、一輪車の楽しさを伝えるとともに、乗り方や技を指導している。日頃の練習成果の発表の場として、21年に発表会を企画。コロナ禍の中止を経て、今回が2回目。
この日は保護者や同級生、同校教諭などが観覧。児童たちは少し緊張した様子を見せながらも、床に置いたコーンの間をジグザグに走行するスラローム、その場でバランスを取りながら車輪を前後に揺らす振り子、全員で手をつないで走るチェーンなどを音楽に合わせ笑顔で披露。保護者らは子どもたちの成長ぶりに惜しみない拍手を送っていた。
この春中学生になる6年の上野優斗君(12)は「1年から一輪車に乗り続けて、練習してきた成果を発表会で出し切ることができて良かった。失敗を繰り返しながらもいろいろな技ができるようになり、一輪車の時間は楽しかった。中学へ行っても乗る機会があったら続けたい」と。母親の可純(かすみ)さん(32)は「1年の頃から頑張って練習しているのを見てきたので、成長にとても感動した。子どもが取り組んできたことを発表する場を設けてもらって本当にありがたい。中学生になっても弟たちと一緒に一輪車を楽しんでもらえたら」と話した。