2024年(令和6年) 3月30日(土)付紙面より
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東北公益文科大学の理事会・評議員会が28日、酒田市の学内で開かれ、公益学部内に「国際コミュニケーション学科」を新設するこれまでの方針を変更し、国際系の新学部・学科を設置する計画が了承された。機能強化の一環で今後、検討を重ねて2025年3月をめどに文部科学省に認可申請を行い、最短で26年4月の開設を見込む。
公益大は現在、公益学部公益学科の1学部1学科制。2年次から経営、政策、地域福祉、国際教養、観光まちづくり、メディア情報の6コースに分かれ、専門的な学びを深めている。
グローバル化が進み地球規模での課題が拡大・複雑化する中、高度な情報分析力や言語運用能力を生かし、文化の違いを超えた連携と協働を通して解決に挑戦し、地域社会のグローバル化やグローバル社会の持続可能な発展に貢献する人材の育成を目的に、従来の計画では国際教養コースにおける学びを発展・拡充する形で新学科開設を計画。講義の8割を英語で行うほか、2年次には全員が英語圏への留学を体験。中学・高校教諭一種免許状の取得が可能で、学位については「社会学・社会福祉関係」の「公益学」を授与するとしていた。
設置に向けて文科省に相談した結果、より発展的な対応に移行する形で学位を「文学関係」にした国際系学部・学科の新設に変更することにした。大学全体の収容定員(960人)に変わりはなく、新学部は160人、公益学部は800人。公益大では「2学部制にすることで今後、本学全体の魅力がより一層向上するよう努めていく」と話した。
一方、神田直弥学長(49)、三木潤一公益学部長(59)、武田真理子大学院公益研究科長(51)の再任が報告された。いずれも4月1日付で任期は2年間。