2024年(令和6年) 3月31日(日)付紙面より
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酒田市内の高校吹奏楽部が一堂に会して演奏を披露する「Welcomeコンサート2024」が28日、同市の希望ホールで行われ、高校生たちが思いを込めた演奏を館内に響かせた。
酒田東、酒田西、酒田光陵、酒田南が出演。部員数が年々減少していることから、相互の交流を深め、小・中学生はじめ市民に音楽の魅力を発信することで部員数増を図ろうと、庄内地区高校文化連盟吹奏楽専門部(飽海地区)が実施した。
コロナ禍の中止を経て3回目となったこの日は、間もなく高校生となる中学3年生をはじめ多くの市民らが来場し、酒田西によるJ・P・スーザ「キング・コットン」で幕開け。酒田光陵はスティービー・ワンダーを模して部員全員がサングラスをかけ「可愛いアイシャ」、酒田東は情緒を込めたSuperfly「愛をこめて花束を」、酒田南は手拍子や体を揺らしながら軽快に荒井由実「ルージュの伝言」などをそれぞれ披露。個性を生かした演奏で会場を大いに盛り上げた。
このほか、酒田西・酒田東合同の合唱、酒田光陵、酒田西の弦楽班も友情出演で演奏を披露した。
4校の部長たちは「4校とも小編成体制となり、大編成で演奏できるのは貴重な体験。機会を得られたことに感謝しながら、地域の皆さんに音楽を楽しんでもらえるよう練習を重ねてきた。少しでも音楽に興味を持ってくれたら」とあいさつ。最後は部員総勢約55人でC・ウィリアムズ「交響的舞曲第3番『フィエスタ(祭り)』」とC・リオ「テキーラ」を演奏。中南米の雰囲気を表現した明るい曲調に、客席からは手拍子が湧き、惜しみない拍手が送られた。