2024年(令和6年) 4月26日(金)付紙面より
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庄内に本格的な春の農作業シーズンを告げる鳥海山(標高2236メートル)の雪形「種まきじいさん」が姿を現し、各地の田んぼでは耕起作業が盛んに行われている。
残雪に囲まれた鳥海山の左峰斜面の山肌が、腰を曲げて畑に種をまいている老人の姿に見えることから、北庄内地域に春の到来を告げ、田植え時期を知らせる目印として親しまれている。
例年、代かき、田植えと農作業が進むにつれて姿が鮮明に浮かび上がるが、今年は暖冬の影響か、23日時点で姿がはっきりと出現。遊佐町のNPO法人遊佐鳥海観光協会によると、暖かくなるにつれ「じいさん」の左隣に「ばあさん」も現れるという。
酒田市では同日、澄み渡った青空の下、農作業に従事する人の姿が随所で見られた。同市鶴田の田んぼでもトラクターで土を掘り起こす耕起を行う農家の姿があり、青空に映える鳥海山の種まきじいさんに見守られながら、作業に精を出していた。