2024年(令和6年) 5月3日(金)付紙面より
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庄内町余目で整備が進められていた町立図書館と隣接する内藤秀因水彩画記念館を連結するなどの2期工事が完了し2日、全館オープンした。オープンセレモニーで富樫透町長は「5月2日は41年前の1983年に内藤先生が最後に庄内町に来て月山を描いた日。素晴らしい図書館、記念館で庄内町の文化の殿堂として多くの人に利用してもらいたい」と思いを語った。
旧図書館は、余目町時代の1979年に竣工(しゅんこう)。書架の不足、老朽化に加え、入館の際に靴を脱ぐ必要があり、段差も多いなど不便な点が指摘され、町は2018年に整備基本計画を策定した。町庁舎南側に新設した新図書館は、楕円(だえん)形の鉄骨造り平屋建てで延べ床面積約1000平方メートル。地元産木材をふんだんに使用しているのが特徴で、中に読み聞かせなどができる「おはなしのへや」、授乳室、多目的室、学習室などを配置。昨年9月に仮オープンした。開架は約5万冊。その後の2期工事では同記念館の改修や新図書館との連結などが行われた。同記念館は、鉄筋コンクリート造り2階建てで延べ床面積は約430平方メートル。
この日は関係者約40人が出席。神事に続いて行われたオープンセレモニーは余目中学校吹奏楽部2、3年生13人による「宝島」の演奏で開幕。引き続き、富樫町長が「素晴らしい図書館が出来上がり、内藤秀因水彩画記念館もリニューアルされた。絵のある図書館、本のある美術館としてPRしていきたい」、佐藤真哉教育長が「全職員心を一つにして居心地の良い空間づくり、利用者ファースト、資料の充実などに努めていきたい」とそれぞれあいさつ。富樫町長、佐藤教育長、内藤秀因さんの孫・邦子さんら代表者がテープカットし全館オープンを祝った。