2024年(令和6年) 5月11日(土)付紙面より
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心より医師を助け、わが手に託されたる人々の幸のために身をささげん―。看護学生がナイチンゲールの「灯火」を受け継ぐ鶴岡市立荘内看護専門学校(校長・鈴木聡市立荘内病院院長)の「継灯式」が10日、荘内病院で行われた。
継灯式は2年生を対象にナイチンゲールの「看護の心」をあらためて誓う儀式。この日は1年から3年の在学生50人と2年生の保護者や学校関係者ら合わせて約80人が出席した。
校歌を斉唱した2年生11人は「患者さんに信頼される看護師を目指します」「思いやりを持って患者さんの不安を取り除きたい」と1人ずつ壇上で誓いの言葉を述べた。「継灯の儀」ではナイチンゲールの灯火をろうそくに付けて受け継いだ。
伊藤有来(ゆこ)さん(19)=鶴岡市=は「患者さんの思いを尊重し、その人らしさを支える看護師になることが私の目標。今月20日から荘内病院で本格的な臨地実習が始まるが、同僚のみんなと共に頑張りたい」と話した。
席上、鈴木校長は「入学後、不安はあったと思うが1年間よく頑張った。これからも専門知識や技術、人間性を磨き、立派な看護師を目指してください」とあいさつした。2年生11人は荘内病院のほか、市内の福祉施設でも実習を積む。