2024年(令和6年) 5月26日(日)付紙面より
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ブルーインパルスが城下町の祭りをお祝い―。庄内三大祭りの一つ、鶴岡市の天神祭の本祭が25日、同市神明町の鶴岡天満宮や市街地で行われ、航空自衛隊のアクロバット飛行部隊「ブルーインパルス」の展示飛行が実施された。雲が広がるコンディションとなったが、6機の編隊が雲間の真っ青な空に白いスモークでラインを描き、見物の市民の歓声が上がった。
展示飛行は、天神祭実行委員会が羽越本線全線開通100周年などを記念し、週末開催の今年の祭りの目玉企画として関係方面に依頼して実現。予定より約20分遅れの午前11時20分ごろ、市街地上空に姿を現し、約30分間の展示飛行で晴れ間が見えた北側から南側にかけ、きれいにそろった編隊でスモークによる演目を何度も披露した。
内川の三雪橋で見物した朝暘一小3年の五十嵐悠獅(ゆうし)君(8)は「格好良かった。雲が多くてはっきり見えなかったのが残念」、鶴岡市役所そばで空を見上げた朝暘二小5年の本間ひよ乃さん(11)は「迫力があってすてきだった。最初に見えた時は感激した」と話していた。
天神祭のメインとなるパレードは市中央児童館とJR鶴岡駅前から午後2時にスタート。総勢約2000人が鶴岡公園まで市街地を練り歩いた。
天神祭の前夜祭として24日夜、歩行者天国となったJR鶴岡駅前通りで宵祭が開かれ、大勢の市民が繰り出し、通りに並んだキッチンカーを巡りながら高校生による太鼓や吹奏楽の演奏を楽しんだ。
天神祭実行委員会が中心商店街との連携で企画した。駅前通り約250メートル区間を通行止めにし、各種スイーツや中華そば、ハンバーガーなどのキッチンカー約30台が集結。家族連れや仕事帰りのグループ、女性グループ、カップルなどが続々と繰り出した。