2024年(令和6年) 5月28日(火)付紙面より
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羊毛を使い本物そっくりに動物を表現するフェルトアート作家・中山みどりさん(49)=東京都=の作品展が、酒田市美術館(石川好館長)で開かれ、愛くるしい作品が来館者の心を癒やしている。
中山さんは愛知県常滑市出身。武蔵野美術大学日本画学科を卒業後、2001年から羊毛による作品を制作、フェルトアートの世界を開拓した。オーダーメイドで愛犬、愛猫を作ることなどで話題を呼び、これまで1200体以上の作品を手掛けてきた。
同美術館では8年ぶり2回目の個展で、「花が咲く、顔がほころぶの『ほころび』からほっと喜ぶ時間になればと造語した」という「ほっころび時間2」と題し、犬や猫を中心に約450点を展示。大きく伸びをするキジトラ猫、ゴメン寝ポーズのサバトラ猫、洗濯物にいたずらする黒トイプードル、雪だるまのそばでじゃれる柴犬の親子などのほか、馬、パンダ、ハムスターなど、表情豊かでぬくもりあふれる作品が並び、眺める来館者たちは自然と顔をほころばせていた。
常設展示室1では家族の一員であるペットの姿を制作したオーダーメイド作品が並び、ペットを亡くした飼い主に寄り添うような優しい表情の作品が写真とともに紹介されている。
中山さんは「身近な犬、猫の存在と重ねて笑顔になってくれたら」と。展示は7月15日(月)まで。展示エリア入り口に掲示する愛犬・愛猫の写真を6月16日(日)まで募集中。先着150人で、1人1枚まで。
7月15日最終日ワークショップ
最終日には中山さんによるペットレリーフを作るワークショップを開催。参加費は1万4960円で、中学生以上が対象。申し込みは6月8日(土)午前9時から同館受付で。電話での申し込みはできない。問い合わせは同館=電0234(31)0095=へ。