2024年(令和6年) 5月31日(金)付紙面より
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合同定演 「悔いがない」舞台晴れやか
庄内地区の高校演劇部による合同定期公演が25、26の両日、酒田市の希望ホールで開かれ、酒田西高、鶴岡中央高、酒田東高の演劇部員たちがこれまでの集大成となる劇を披露した。
庄内地区高校演劇協議会の主催。部員相互の交流を深め、文化活動の活性化や技術の向上を目的に1996年から行われており、3年生にとって「引退公演」となっている。
両日とも保護者や同級生を中心に市内外から観客が詰め掛けた。酒田西(後藤紗來部長)は色にまつわる7つのショートストーリーを集めた「三原色」を上演。コメディー、ファンタジー、ホラー、サスペンスなど多様なジャンルを上演し、最後に登場した画家が全てのストーリーをまとめ上げた。
鶴岡中央(菅原渚部長)は過去・現在・未来が交錯する演劇部の一日を巡る「あどりぶどらまくらぶ」で、何気ない日常の部活風景を披露。酒田東(佐藤瑛心部長)は記憶を失ってしまった女子高生・ユメナと友人たちとの葛藤を描いた「Marble―マーブル」で、人間関係や思いに揺れる感情を表現した。
“三校三様”の劇に観客らは引き込まれ、公演後、惜しみない拍手を送った。部長たちは晴れやかな笑顔で「悔いのない公演ができた」と。後藤部長は「今までで一番深みのある練習が重ねられた」、菅原部長は「自分たちの劇がお客さんに伝わったと思えて良かった」、佐藤部長は「これからの後輩たちにも演劇を楽しんでほしい」とそれぞれ話した。