2024年(令和6年) 5月31日(金)付紙面より
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吉田さんと30人展 6月9日まで
和布のキルト作品展「日本のいろ・絹物語V~和裂(わきれ)のメッセージ 吉田サチ子と30人展」が30日から鶴岡市の旧風間家住宅「丙申堂」(国指定重要文化財)と風間家旧別邸無量光苑「釈迦堂」(国登録有形文化財)で始まった。高い天井を生かした大作が各部屋に飾られ、訪れた人を魅了している。
大胆な構成力と布使い、色使いに定評のあるキルト作家の吉田サチ子さんはさいたま市在住。故・野原三輝氏に師事し、国内外のコンテストで多数受賞している。吉田さんは2007年に初めて丙申堂で個展を開催。その後、生徒と共に作品展を行い、今回で4回目。
会場には吉田さんの代表作「桜の咲く頃」や、アジサイやヒマワリなど季節の花のアップリケと丸い文様で雫(しずく)を表した「花と雫」や生徒の作品など、両会場合わせて大作約40点と小作品、さらに生徒らが和布で作ったスマートフォンを入れるポシェットなどが飾られた。吉田さんは「一日のうつろいや季節の変化などを色のグラデーションで表現している。シルクのまち鶴岡で展示できることがうれしい」と話していた。
展示は6月9日(日)までの午前9時半から午後4時半まで(最終入館4時まで)。入館料は大人が400円、小中学生が200円。6月2日と8日の午後1時半から丙申堂で、吉田さんによるギャラリートークが行われる。さらに釈迦堂ティーハウスでは期間中毎日、日替わりの講習会を開催している。問い合わせは丙申堂=電0235(22)0015=へ。