2024年(令和6年) 6月1日(土)付紙面より
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スカパーと地上波で放送を予定するテレビ番組「湯めぐり鉄道~温泉といやしの旅~」の収録が29、30の両日、鶴岡市で行われた。シンガーソングライターで温泉レポーターを務める立石純子さん(37)=サンミュージック所属=が、鶴岡カトリック教会や富樫ろうそく店、湯田川温泉を訪ね鶴岡の魅力を紹介した。
「鉄道と温泉の魅力」をテーマに国内の温泉地をローカル線で巡る旅番組。鶴岡市出身で番組制作会社「エス・フィールド」(東京都)の齋藤有三社長(75)が「生まれ育った鶴岡で番組を作りたい」とロケ地に選んだ。
一行は齋藤社長と立石さん、カメラマンら合わせて6人。29日午後、JR鶴岡駅に到着した一行は1913(大正2)年創業の「東京庵」で名物のかつ丼を食べた後、鶴岡公園の大寶館や荘内神社でカメラを回した。
鶴岡カトリック教会天主堂(国指定重要文化財)では立石さんが、03(明治36)年にフランスの修道院から寄贈され、国内には1体しかない貴重な「黒い聖母マリア像」を紹介。富樫ろうそく店では鶴岡の伝統工芸品「絵ろうそく」の絵付け体験にチャレンジした。
その後、宿泊地の湯田川温泉に向かい、孟宗(もうそう)を使った郷土料理や老舗居酒屋の人気店「焼きとりひで」で串焼きを楽しむ場面、早朝の露天風呂シーンをカメラに収めた。収録の合間に立石さんは「鶴岡に来たのは初めて。駅のホームに降り立った瞬間、私を受け入れてくれているような温かさを感じた。仕事とはいえプライベート感覚みたいにワクワクとした気持ちになる」と鶴岡の印象を笑顔で話した。
齋藤社長は「楽しさがあふれる番組を通じて鶴岡の魅力を伝えたい。テレビを見た全国の人たちが一人でも多く、この地に来てもらえればうれしい」と語った。
全国を巡る全13話の各30分番組。7月にスカパー!プレミアムch.546「鉄道チャンネル」で放送した後、地上波でも予定する。