2024年(令和6年) 6月2日(日)付紙面より
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200キロの超大物マグロ水揚げ―。鶴岡市の由良沖で31日、100キロ、150キロ、200キロの3本のクロマグロがはえ縄で漁獲された。県漁協由良総括支所は「庄内沖で200キロのマグロが取れるのは珍しい」と話している。同日夕に由良漁港の市場で競りにかけられ、200キロのマグロには1キロ5000円の値が付いた。
水揚げしたのは同漁港所属の輝修丸(石塚修船長)。30日深夜に出漁し、由良沖で長さ6キロのはえ縄にイカの餌で漁を行い、31日午前4時ごろから6時ごろにかけ、次々と大物を漁獲した。
輝修丸は底引き網漁が主だが、2年前から底引き網漁の合間にマグロはえ縄を始めた。庄内沖のマグロ漁は、夏イカ(スルメイカ)を追って北上する初夏が盛期。資源保護のため漁獲枠が定められている。
今季の初漁での大物水揚げに、石塚船長(55)は「近年、庄内沖で大型のマグロが取れると聞いてはえ縄をやり始めたが、まさかこれほどの大物がかかるとは」と驚きながらも、笑みがこぼれていた。
水揚げ作業を手伝った石塚さんの妻は「夫は毎日酒を飲んでいるけど、今日の酒は格別だと思いますよ」とうれしそうに話した。