2024年(令和6年) 6月4日(火)付紙面より
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湯殿山(標高1504メートル)中腹に鎮座する湯殿山神社本宮開山祭が1日、鶴岡市田麦俣の同神社本宮で行われた。県内外から大勢の崇敬者が訪れ、諸願成就を願った。
湯殿山神社本宮には、霊湯がこんこんと湧き出る巨岩がご神体として祭られている。1689(元禄2)年に訪れた松尾芭蕉は「語られぬ 湯殿をぬらす袂(たもと)かな」という句を残した。
この日は午前11時の開山祭を前に白装束姿の崇敬者らが次々と集まり、本宮駐車場は東北各県をはじめ「群馬」「長野」「宇都宮」「横浜」ナンバーなどの車で満車となった。
開山祭では、出羽三山神社の神職が参列者をはらい清めた後、祝詞を奏上。崇敬者の会社名や個人名を読み上げ商売繁盛、家内安全、身体堅固を祈願した。
参拝した人たちは「今年も健康で暮らせるよう願った」と話していた。7月1日は霊峰・月山(標高1984メートル)の開山祭が行われる。