2024年(令和6年) 6月15日(土)付紙面より
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誇りと闘志ぶつかり合い熱く 野球は逆転で鶴工 サッカー致道館快勝
鶴岡工業高と致道館高の第1回野球・サッカー定期戦が13日、鶴岡市の鶴岡ドリームスタジアムと小真木原陸上競技場で行われた。野球は中盤で逆転した鶴岡工業が5―2で勝ち、サッカーは致道館が3―0で勝利を収めた。鶴岡南と鶴岡北の両高校が統合して今春開校した中高一貫校の致道館中学・高校で、生徒の間からも「鶴岡工業との定期戦は続けたい」と声が上がり実施。“鶴岡の早慶戦”は新たな伝統として再スタートを切った。
鶴岡工業と鶴岡南の定期戦のうち野球は1959(昭和34)年に始まり昨年の68回目で幕を閉じた。一方サッカーは67(昭和42)年に始まり昨年で47回目だった。
野球の開会式では致道館の遠田達浩校長が「自校の誇りと闘志をみなぎらせ、素晴らしい試合となることに期待する」と両校の選手を激励。致道館の豊田晃生主将が「第1回定期戦に出場できることを誇りに思い、最後の一球まで全力で戦う」と選手宣誓した。開会式後は鶴南―鶴工定期戦時代から続く応援団の果たし状交換や致道館チアガールのダンス披露などで会場を盛り上げた。
試合は致道館が初回に1点を先制するも、6回に鶴岡工が2死満塁から連続適時打で逆転。致道館はソロ本塁打で1点差まで追い上げたが、鶴岡工が終盤に突き放し5―2で第1回定期戦を制した。
昨年まで鶴岡北に通い今年から致道館の生徒としてスタンドで試合を見守った叶野泰地さん(3年)は「定期戦は初めて見た。抜いたり抜かれたりの展開で、スタンドも熱気がありとても面白かった」と話していた。
一方、サッカーは前半5分に致道館MFの佐藤晴太(2年)が押し込み先制。同14分、同MFの佐藤孝太(3年)が左サイドからシュートを決めて2点目。後半も致道館が主導権を握り、6分にMF石塚誠(3年)が3点目を挙げた。