2024年(令和6年) 6月16日(日)付紙面より
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海上保安庁による「海洋環境保全推進月間」(6月1―30日)に合わせ、酒田市の浜中小学校(是谷あゆみ校長)の4年生13人らが13日、学校近くの浜中海岸で、砂浜に漂着したごみの量や種類を調査し、海洋ごみ問題などについて学んだ。
酒田海上保安部(相川武司部長)が海洋環境思想の普及などを目的に2001年から毎年、同校と共に実施している調査。同校は第2管区海上保安部から「海上保安協力校」の指定を受けている。
この日は4年生と教職員と共に、酒田海保、県庄内総合支庁環境衛生課、市環境衛生課の職員、環境省鳥海南麓自然保護官、民間の海上保安協力員計28人が参加。砂浜に約50メートル四方の区画を作り、児童たちは酒田海保のお兄さんらと協力しながら、区画内のごみを拾い種類や量などのデータを専用の用紙に記録した。
参加児童の一人、久保美月さん(9)は「プラスチックが多く落ちていた。拾うのは大変だったけど、海がきれいになるならもっと頑張りたい」と話した。
約30分の作業で計107・5キロのごみを収集。特にプラスチック片、袋、漁具類のごみが多かったという。その後、鳥海南麓自然保護官事務所の飯田映美保護官による、海洋ごみ問題やごみを減らすため大切な「3R」(リデュース、リユース、リサイクル)に関する講話があり、児童たちは熱心に聴き入っていた。
酒田海保の近藤雅史次長は「陸と海の関係、陸での行動が海をきれいにすることにつながることを子どもたちに理解してもらえたら」と話した。