2024年(令和6年) 6月18日(火)付紙面より
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環境省の特定外来生物に指定されている植物「オオカワヂシャ」が鶴岡市の内川で勢力を広げていることを受け、県庄内総合支庁と鶴岡市は13日、市内を流れる内川で植生状況を調査した。
調査には県庄内総合支庁の河川砂防課と環境課、鶴岡市環境課の職員合わせて6人が参加。山形県内の植生を調べている団体「フロラ山形」の会員の案内で「オオカワヂシャ」が分布しているポイントを見て回った。
職員は水辺まで下りて状況を確認。一部を根っこごと引き抜いて駆除し、ごみ袋に入れて回収した。今回の現地調査を踏まえ、今後の駆除活動などについて検討する。
オオカワヂシャはゴマノハグサ科。川の岸辺や水田、湿地に育つ。東北では夏に鮮やかな青紫色の花を咲かせる。多くの種子を持ち風に乗ったり、野鳥の体に付いて勢力を広げる。特に準絶滅危惧種に指定されている在来種「カワヂシャ」とオオカワヂシャが交雑し遺伝的かく乱が生じていることが問題視されている。
内川では水草を調べていたフロラ山形と鶴岡自然調査会の会員が見つけた。現在は櫛引地域から日枝地域にかけた内川約3キロ区間に分布している。内川に入り込んだ経緯や要因は分かっていない。