2024年(令和6年) 6月19日(水)付紙面より
ツイート
酒田に古くから伝わるつるし飾りの一種「傘福(かさふく)」を集めた「湊町酒田の傘福」が開かれている酒田市日吉町二丁目の観光施設「山王くらぶ」で、毎年8月初旬に宮城県仙台市で行われている「仙台七夕まつり」の吹き流しが展示され、涼しげな雰囲気を醸し出している。
酒田商工会議所女性会(岩間奏子会長)が「傘福も七夕飾りも願い事を託して飾るもの。何かタイアップできないか」と、商工会議所間で交流のある仙台商工会議所に依頼。仙台藩主・伊達政宗公の時代から続く伝統行事として受け継がれている「仙台七夕祭り」で飾られる七夕飾りの一つ「吹き流し」10基を借り受けた。
吹き流しは長さ約1・2メートル、上部のくす玉は直径約30センチ。重さは約1キロ。16日に女性会メンバーが大広間に展示。鮮やかな布細工がつり下げられた傘福とともに、緑や赤、黄色といった色彩豊かな吹き流しが並び、会場に彩りを添えた。
岩間会長は「見て奇麗というのはもちろん、傘福も七夕飾りも思いが詰まったもの。そうした思いも感じてもらえれば」と話していた。吹き流しはお盆ごろまで展示予定。