2024年(令和6年) 6月20日(木)付紙面より
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米国コロラド州の若者が18日、鶴岡市の朝暘第四小学校(大川岳二校長、児童528人)を訪問し、6年生と交流した。児童たちが勉強中の英語を駆使し、だだちゃ豆や孟宗汁など鶴岡の名産品や食文化を紹介すると、学生たちは「おいしそう。いつか食べてみたい」と笑顔で接した。
コロラド州で活動している「ユース・イン・アクション」は、中高生を中心に日本語や日本文化について学んでおり、これまで夏休み期間を利用して来日し、本県でホームステイしている。今年は6月13日から7泊8日の日程で指導者のジョアン・リッツさんと16~19歳の学生9人が鶴岡市を訪れており、同市の出羽庄内国際村が受け入れ先となって学生たちのホームステイ先や市内見学などのスケジュール管理を行っている。
一行は13日に鶴岡入りした後、羽黒高校や加茂水産高校の生徒と交流したほか、羽黒山五重塔や市立加茂水族館などを見学した。
朝四小での交流会には6年生80人が参加。同校体育館にコロラド州の学生一行が姿を見せると大きな拍手で出迎えた。初めに学生たちが「18歳の大学1年です」「趣味はカメラでの撮影です」などと英語と日本語で自己紹介した。続いてジョアンさんを含めた10人の前に児童が列を作り、それぞれ英語で自己紹介した。
その後、「だだちゃ豆」や「寒ダラ汁」「庄内米」など鶴岡の特産品や食べ物10品のカードが学生と児童へランダムに配られ、同じカードを持つ人たちでグループを作った。車座になった児童たちは庄内の風景や観光施設、食文化などを英語で学生たちに紹介。タブレットを活用し、理解しやすいよう何枚もの画像を見せていた。
佐藤壮馬君(11)は「好きなゲームや科目について話した自己紹介はうまく話せたが、日常会話はまだまだ難しい」と話していた。
その後は学生と児童がハンカチ落としで「米国式」と「日本式」の違いを学び、教室で一緒に給食を食べるなど交流した。一行は20日に庄内を離れ、京都府や広島県などを巡った後、帰国する。