2024年(令和6年) 6月23日(日)付紙面より
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鶴岡市加茂で昨年6月にオープンした「渚の交番カモンマーレ」の来館者が22日、10万人に達し、記念のセレモニーが行われた。同日はオープン1周年の記念イベントも開かれ、夏空が広がり目の前の海が青さを増す中、大勢の来館者でにぎわい、関係者と共に1周年を祝い合った。
この日は午前10時の開館を前に、家族連れなど多くの人が行列をつくり、10万人を達成した。ちょうど10万人目は、寒河江市の杉沼友さん(44)。夫と中学1年の長男の3人で訪れた。3人は記念セレモニーで「祝10万人達成」の垂れ幕が入った小型のくす玉を開き、カモンマーレを運営するNPO法人エコ・リンクやまがたの遠藤靖彦理事長から杉沼さんに記念品が贈られた。
杉沼さん一家は、SNSでカモンマーレの1周年記念イベント開催を知り、初めて来館した。「まさか10万人目に当たるとは思いもしなかったのでびっくりした。うれしい」と話し、「きょうは水着も持ってきた。マリンアクティビティのサップ(SUP=スタンドアップパドルボード)で加茂の海をたくさん楽しみたい」と笑顔を見せた。
1周年記念イベントのセレモニーでは、遠藤理事長が「カモンマーレは海育(うみいく)や食育を通して豊かな海を次世代につなぐための拠点施設。これからも皆さんの協力で地域活性化の力になりたい」とあいさつ。来賓の加藤鮎子内閣府特命大臣(代理)、村山朋也県庄内総合支庁長、皆川治鶴岡市長(代理)が祝辞を述べ、加茂地区の伝統芸能「加茂泊町大黒舞」などが披露された。
記念イベントは子ども対象の魚のつかみ取り、山形市出身のシンガーソングライター、庄司紗千さんのライブなどが繰り広げられた。23日も開催され、サップやカヤックの体験会、「庄内浜“ギョ”ドッグ」「7連玉コン」など新商品の販売などが行われる。