2024年(令和6年) 6月25日(火)付紙面より
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酒田市在住の小中学生を対象に、数学分野で活躍する人材の育成に取り組む市の数理教育推進事業「エキスパート養成数学塾」の開講式が22日、同市の酒田東高校で行われた。参加する児童・生徒らは来年1月に日本数学検定協会の「数学検定」「算数検定」合格を目指す。
エキスパート養成数学塾は、将来数学オリンピックに出場するような数学エキスパートの育成に取り組むもの。酒田市民の寄付を原資に昨年度から実施している。
本年度は同市内在住の小学6年生から中学3年生の計37人が参加。毎月1―2回、土曜日の午後1―4時の3時間、東北公益文科大学や酒田東高、市内の中学校教員などが講師となり、自分の学年より上位ランクの数学・算数検定問題に取り組む。
この日の開講式には参加する児童生徒全員と赤坂宜紀教育長、講師を務める教員らが参加。赤坂教育長が「仲間と切磋琢磨(せっさたくま)し、数学の楽しさを味わいながら自分の目標に向かって頑張ってほしい」と激励。その後は学年ごと4クラスに分かれて授業が行われ、児童生徒らは真剣な表情で取り組んでいた。
参加する直井桃子さん(14)=酒田三中3年=は「よりレベルの高い数学を勉強したい。最後まで諦めず問題を解いていきたい」と抱負を語った。